2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

川崎市自治基本条例における区民会議の位置

住民投票条例の関係で自治基本条例を調べ、改めて区民会議の位置が奇妙に見えてくる。それは、市長ー区長ー区民会議の線に置かれているからである。こうしておいて、区長は区民会議の意見を「尊重する」としている。 一方、住民投票条例は住民自治の章に入り…

地方自治体議会の評価〜川崎市議会へのアプローチ〜

最近、議会ウォチングという言葉で表現されている地方自治体議会の傍聴が各所で立ち上げられている。その草分け的存在は「相模原市議会を良くする会」であって、議員通信簿を選挙前に出して話題になった。この場合、多くは定例会議或いは委員会審議において…

 「川崎市議会議員と市政を語る会」

昨日のお知らせを正式に記載します。 本会は10年ほど前から川崎市各区において開催している恒例の会です。議会を理解し、政治参加及び選挙行動に役立てることを目的としている。 「川崎市議会議員と市政を語る会」 〜高津区選出議員を囲む〜 日時 08年5…

傍聴不許可 違法性認めず 2008年03月27日 朝日

またまた、市議会の“悪い”ニュースである。 裁判長は「委員会がモニター中継され、記録が公開されている点などから委員会の内容を知る手段はある」。しかし、「モニター中継され、記録が公開される故、傍聴を否定する理由はない」とも言える。どちらの立場に…

県内議会:4割が傍聴者に議案資料配らず

〜夜間・土日開催も消極的 神奈川新聞 3/24〜当方と同じような活動をしている団体が集結している。以下、記事。 ◇市民団体連絡会が調査 県と県内33市町村の議会のうち、約4割は傍聴者に議案資料を配らず、傍聴者を増やす手段として注目されている夜間…

30年後 日本の人口と自治体

ひとから聞いた話で確かめたことではないが、現在、日本で100歳以上の方は3万人だそうな。30年後は統計的推計によると、60万人になるらしい。実感を得るために焼き直しすると、川崎市は日本の人口の約1/100強であるから6千人いることになり、…

HP「川崎市議会への関心を広げる市民の広場」更新

更新のポイントは、 ★市議会活動の検証と評価〜「政策体系」と「質問類型」をベース〜★ http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/05_00_kensyou.html をまとめあげた処である。 1.議会質疑全体を「政策体系」から分析し、議会のチェックを検証する。 2.個々…

川崎市議会での請願審議の問題点〜討論がない〜

川崎市議会で筆者の請願が審議され、「継続審査」になったことは既報。 2008-03-14 速報!川崎市議会へ提出した請願の委員会審議結果 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080314/1205506345請願の趣旨は「請願の審議において、提出者に発言の機会を与えるこ…

川崎市議会での請願に対する「継続審査」

筆者が川崎市議会に提出した請願が「継続審査」になったことは既報。 2008-03-14 速報!川崎市議会へ提出した請願の委員会審議結果 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080314/1205506345委員会での採否 「継続審査」 採択…共産党、 不採択…自民党、公明党…

川崎市自治基本条例の「力」

川崎市の少年サッカーグラウンドが野球グラウンドに対して30倍の格差をつけられていることに対してはすでにまとめてある。 「稀少資源」としての少年スポーツ施設の「公正な配分」 http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/kst1_0-1.html これに対して異議申立を…

川崎市政(地方自治体)は「二元遠慮構造」

地方自治は首長と議会の「二元対立構造」と言われるが、実態はどうも「二元遠慮構造」のように感じる。「対立」とは年がら年中ぶつかりあっているのではなく、対立から討論によって止揚されるところに特徴があるはずだ。 「対立」せずに互いに領域を犯さず、…

川崎市住民投票条例素案を読む

最大の問題は住民発議を議会が2/3以上の反対によって拒否する権利をもつことである。これは本条例の目的にそぐわないものではないか。本条例の目的は間接民主主義の制度下(代表選出選挙とリコールの間)で、対立がある重要事項について最大限に住民意思…

「坊ちゃん」の心理と「議員」の論理

昨日報告した川崎市議会での「請願の委員会審議」において自民党、民主党、公明党は「提出者からの事前補足説明等は受け付けており、意見を聞く機会はある」という理由で「請願及び陳情の審議の中で、提出者に発言機会を与えること」の採択に反対した。 http…

速報!川崎市議会へ提出した請願の委員会審議結果

〜川崎市議会・自民党と公明党は議会への住民参加推進の意思なし〜 川崎市議会へ提出した請願25号「請願及び陳情の審議の中で、提出者に発言機会を与えること」が3月14日(金) に議会運営委員会委員会で審議され、その結果、「継続審査」となりました…

ノンフィクション文学としての『自治体議会質疑』(2)

このテーマについては既にアイディアを出している。ここでは更に少しだけ前進させる。何故、自治体議会質疑が文学になるのか?それは人間とその生活が背後に存在するからである。その意味では、小さい尊重の方がリアリティがあるように思う。それが質問の中…

大阪府・橋下知事なら即廃止?「かながわクリーンセンター」(川崎市)

以下、東京新聞である。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080311/CK2008031102094376.html 夏までに経営改善計画 クリーンセンター事業収支悪化問題 松沢神奈川知事が議会で表明 2008年3月11日 県と横浜、川崎の二市などが出資する財団法人運…

地方主導権・新党自治体・スイミーモデル

「中央でゴチャゴチャと進めるのではなく、地方から中央へ進路を進めていかなければ、国民とかけ離れたところで政治が動くという今までとなんら変わらない動きとなってしまいます。」 これはローカルマニフェスト(LM)推進ネットワーク九州の代表を務め、…

川崎市長記者会見記録は何故2週間後に掲載なのか?

以下が市長記者会見の記録である。これだけのものであれば即時掲載可能であろう。何故、2週間後なのか不明。質疑応答があったとしても翌日には掲載可能でなければならない。このスピード感は川崎市役所独特のものなのであろうか。 平成19年度 市長記者会見 …

速報!川崎市議会での筆者提出「請願第25号」の審議日時決定

議会運営委員会 3月14日 (金) 午後1時 第2庁舎502会議室 http://www.city.kawasaki.jp/council/nittei/iinkaiform.html【1】 請願の審査 (1)請願第25号 「請願及び陳情の審議の中で、提出者に発言機会を与えることに関する請願」 http://www…

ベッドタウン税?〜川崎市が東京都へ要求する?〜

ひと頃話題になった「ふるさと税」を考えた時、「ベッドタウン税」がふと頭に浮かんだ。「ふるさと税」の発想が地元で育てた子どもたちが都会へ出て働き、地元での費用に還元されないとの発想であったと思う。それなら、日頃、川崎市という地元で生活し、職…

知的財産とは何か〜産業財産権、著作権、知識、経験知、図書館 etc.〜

“知的財産”と言えば「産業財産権」に係わる特許発明、工業デザインとしての意匠、商品に用いる商標、著作に代表される文化、芸術作品などのことである。 しかし、「知」という言葉をそれだけに止めておくのはもったいない。所謂、知識全般がそうだと言えば実…

著作権に対する感覚…東大・中山教授

以下、中山教授の指摘は根本的な問題提起であろう。「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授 19世紀の状況を前提に作られた著作権法は、一般ユーザーが創作し、ネットで発表する現代に合わない――著作権法の第一人者・東大の中山…

川崎市議会会議録を読む〜概括〜

本日発行のメルマガである。「問題の所在 〜何を質疑応答しているのか〜」の後、以下に続く。 2.平成19年6月第三回定例会の内容整理 3.質問内容の分類分け 1.問題の所在 〜何を質疑応答しているのか〜川崎市議会についての内容はこれまで以下に紹介…