2012-01-01から1年間の記事一覧

川崎市議会を語る会の本旨

議会を論議を整理して知ることにより、川崎市政の課題・論点・争点を知ることができる。そのためには、先ず活発な議員間討論が必要だ。次に、討論の集大成である議事録を編集し、整理された情報を循環することが大切だ。その循環過程において議会主催・住民…

脱原発の行方

技術開発が進む。技術そのものを放棄しても、技術の中身は残る。 原子力を放棄すれば、技術者はどうするか?どこかの国へ行って自らの仕事を続けるだろう。「煉獄のなかで」あるいは「ナバロンの要塞」永井陽之助氏『平和の代償』「国家目標としての安全の独…

成長戦略のキーワードは“効率”ではなく“変化”

高度成長期のキーワードは“効率”だった。しかし、成熟戦略の社会のなかで、グローバル化に対応するのは、“変化”である。効率は金/時間である。そこで税金が安い、為替レートが円安とかでてくるが、それは副次的問題である。特区の効果は規制緩和に代表され…

成熟戦略

基礎自治体は“成熟戦略”を描くこと。 キーワードは「効率」ではなく「充実」であろう。成熟をサポートする意味で成長がある。君が代条例の不思議自治体が分権を目指すなら、自治体歌条例を作るべきだろう。市立学校であれば、市歌を歌い、一体感を深めるのが…

社会の“成熟戦略”を〜経済の成長戦略はその一部〜

成長戦略という言葉が地方自治体にも流行っている。橋下徹氏の大阪都構想も大阪全体を統合した成長戦略が大きな狙いであることは間違いない。しかし、単なる経済成長が先進諸国における大都市の戦略になるだろうか。それよりも、少子高齢化における社会の“成…

対応・工夫・克服〜川崎市予算の変遷

この三つの言葉と予算が、どのように関係するのだろうか、パズルに見える。平成22年度 「環境変化対応」予算 平成23年度 「斬新工夫」予算 平成24年度 「課題克服努力」予算阿部市長命名による予算の性格である。リーマンショック後、初めての予算が2…

社会保障と税の一体改革素案

社会保障と税の一体改革素案 http://jp.reuters.com/article/JPshiten/idJPTYE80502I20120106?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0[東京 6日 ロイター] 政府・与党は6日、「社会保障改革本部」を開き、社会保障と税の一体改革の素案を決定した。 消費税…

大阪都構想は出遅れの挽回策

橋下徹大阪市長のブレーン、上山信一氏の書いた「大阪維新」(角川SSC新書)はその副題として「橋下改革は日本を変える」と宣言している。 しかし、大阪維新、即ち、大阪都構想は改革に出遅れた大阪府市の挽回策に他ならない。これが何故、日本を変えること…

開明史観(京極純一)の問題

前代は未開野蛮、今は文明開化、これは明治維新、戦後に共通した歴史観であることを京極純一は鋭く指摘した。『平和の代償』のなかでこれを読んだとき(学生時代)、その鋭さにいたく感心した覚えがある。今、考えてみると、次のような違いがあることに気が…

歴史物語は個人を過度に描く〜司馬遼太郎・坂の上の雲

小学生時代は少年(少女)歴史物語全集が好きだった。『日本武尊』から始まり『西郷隆盛』で終わるのが日本の歴史であり、西南の役で西郷が死んだあとは“現代”に繋がる配置であった。日本武尊と熊襲退治、 大化の改新と中大兄皇子、 遣唐使と安倍仲麻呂、 北…