世界

尖閣諸島事件と外交における行動の自由

世評に踊らされず、結果を眺めてみると、日本が事件を起こした中国の船長を釈放して以降、日本外交は行動の自由を回復してきたように見える。これは不思議に思える。何故だろうか。先ず、鳩山外交で不安定化した米国との信頼関係が岡田・管間外交によって基…

EU もつれ合う国益、綻びる結束

地方主権を標榜する日本はEU的にになっていく。だからEUの政治状況は一つの鏡になる。もつれ合う国益、綻びる欧州の結束 Financial Times 2010.05.03(Mon) JBpress http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3389この記事のなかに以下の記述がある。htt…

鳩山首相、国際政治には通用しない国内標準の政治感覚

“Trust me!”の続きであるクリントン氏との会話公表である。 正式な話ではない雑談を、一方的に自分の都合いいように「脚色」し、国内向けに公表したのが「コペンハーゲンでの会話」の怪であろう。 米国務長官、現行計画履行を要求 普天間で鳩山政権にくぎ ht…

オバマ演説とマックス・ウェーバー『職業としての政治』

何だこれは?と思うかもしれないし、何となく判ると思うかも知れない。 オバマ大統領の演説をネットで読んだとき、マックス・ウェーバーを思い出したのである。どこか奥の深いところで似ている。当然、『職業としての政治』をオバマ氏は読んでいるはずである…

「グリーン・ニューディール」、米国の“景気対策” オバマ新政権

米下院・民主党、総額8250億ドルの景気対策を発表 (2009年1月16日 読売新聞) これが景気対策だけで表現できるのか?経済・社会対策ではないか? 約74兆円とは気の遠くなるような話。 減税も約25兆円、2兆円をどするのか揉めている日本との違い。 …

議会改革の進め方〜オバマ大統領の就任演説に学ぶ〜

今日の話は昨日の続き…、オバマ氏の演説を引用する。 改革は少数者の問題提起から始まり、提起するものがリーダーとなる。 議会改革では、開かれた議会を目指すことによって住民との双方向のコミュニケーションをとることが大切である。具体的な改革を先ず始…

We have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord.

オバマ大統領の就任演説のくだりである。 これだけの宣言をするのはうらやましい限りである。市井の人間としても素直に高揚した気持ちになれる。 常にこの言葉を思い起こすことは実際は難しいだろうが、しかし、一度発せられた言葉は必ず残り、伝えられてい…

メルマガ 探検!地方自治体へ 最新号 米国議会下院と日本の地方自治体議会〜金融安定化法の否決/可決の教訓〜

このブログにも書いたこと。 ★米国議会下院による金融安定化法の否決/可決★ 〜日本の地方自治体議会への教訓〜1.問題の所在 2.2元代表制の代表としての米国政治体制 3.米金融安定化法案成立の過程 4.草の根デモクラシーと地域社会 特にアメリカの…

地方自治体議会への教訓 9/30アメリカ議会下院否決〜10/14株価急上昇

ようやく、株価が上昇した。これで一段落かどうかわからないものの、心理的には区切りがついたと言えるのではないか。 世界を巻き込んだ騒動に対する“現世界に対する新たな認識”がG7及びG20によって構築されたと言って良い。 9/30アメリカ議会下院否決…

G20開催とG8首脳会議開催検討

ブッシュ米大統領は11日、先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に出席した中川財務・金融相ら各国財務相と会談した。大統領がG7メンバーと会談するのは異例で、金融危機の打開に向け、先進国の結束を強調した。会談後、大統領は「世界の主要国は…

国家と社会 ノーベル物理学賞 南部陽一郎氏

アメリカ人・南部陽一郎氏(日本生まれ・アメリカ国籍)。 日経新聞2008/10/8朝刊「ノーベル賞 日本の3氏」 決して日本人3名とは書いていない。日本生まれの3名とも書いていない。 「日本の3名」とは何を表現しているのであろうか。 しかし、これは「国…

日本の自治体政治に衝撃 米金融安定化法の成立過程

読売新聞 (10/3)米金融安定化法が成立 大統領「信用収縮緩和に断固たる措置」 【ワシントン=米山雄介】 最大7000億ドル(約74兆円)の公的資金で金融機関から不良資産を買い取ることを柱とする金融安定化法が3日、成立した。米下院が同日、上院を通過済みの…

地方自治体議会への教訓 米金融安定化法案、下院が否決

更に、昨日の続き。驚いた!!!正式合意されたことが昨日の報道。今日の報道は否決。 昨日は以下のコメントだが、 結論の中から住民代表としての議会の主張と駆け引きが浮かび上がってくる 大統領の提案に対する議会としての調整 今日は、次のコメント。 議会…

地方自治体議会への教訓 米金融安定化法案、週内成立へ

昨日の続き。正式合意されたことが報道。以下は読売新聞。 【ワシントン=矢田俊彦】米政府と議会は28日、公的資金を使って金融機関から不良資産を買い取る枠組みについて正式に合意したと発表した。ブッシュ大統領 「議会は法案を迅速に可決することで、…

米政府7千億ドル投入による金融機関救済と地方自治

米政府7千億ドル投入による金融機関救済が経済問題として地方自治へ影響を及ぼすという議論をするわけではない。その政策決定における大統領と議会との意見調整の過程が日本の地方自治における首長と議会との関係に深い示唆を投げかけるという感覚である。 …

30年前にイタリア映画「無防備都市」をみた

昨日の話からの連想である。 2008-07-24 川崎市平和無防備都市条例案否決へ http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080724 確か「フィルムセンター」で良く映画をみたときは30年前だったであろう。 デ・シーカ「自転車泥棒」、フェリーニ「道」に比べれば圧…

高いバーを課すフィンランド教育〜ツルネンマルテイ参院議員講演〜

昨日、ツルネンマルテイ参院議員の講演「有機農業と教育・福祉を語る」を聞いた。詳細は別途書くときがあるかもしれないが、ここでは教育について筆者が質問したことだけ記載する。 ツルネンマルテイ氏は Nobody is like you が教育もモットーであると述べた…

イギリスと日本の政治基盤対比

イギリス と 日 本 階級の存在 対 中流意識社会 エリートの存在 対 スノッブをエリートとする社会 労働党の存在 対 社会党の消滅・公明党、共産党の存在 主体的浮動層 対 客体的浮動層(マスメディアの影響)

「石炭鉄鋼共同体」提案者ジャン・モネはベルギー人?

「EU」の始まり、「石炭鉄鋼共同体」からの教訓〜集中と決断〜 先に取り上げた上山信一氏のブログ( http://www.actiblog.com/ueyama/ )の論考「中央発の道州制論議に異論あり!」(2007年 02月 22日)は、関西EU説による自発的道州制を主張して論争の…