鳩山首相、国際政治には通用しない国内標準の政治感覚

“Trust me!”の続きであるクリントン氏との会話公表である。
正式な話ではない雑談を、一方的に自分の都合いいように「脚色」し、国内向けに公表したのが「コペンハーゲンでの会話」の怪であろう。


国務長官、現行計画履行を要求 普天間で鳩山政権にくぎ
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122201000040.html
2009/12/22 09:58【共同通信

「鳩山政権に警告」と外務省 普天間移設の早期履行要求で
2009/12/22 11:59 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122201000358.html


 クリントン国務長官は21日午後(日本時間22日未明)、藤崎一郎駐米大使を国務省の自室に呼び、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題について日米合意に基づきキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移す現行計画の早期履行を求めた。国務長官が駐米大使に急きょ会談を求めるのは異例。合意見直しを模索する鳩山政権にくぎを刺した形だ。


 鳩山由紀夫首相は先に普天間問題の結論を来年に先送りし、現行計画以外の移設先を模索する考えを表明。訪問したコペンハーゲンでこの方針をクリントン氏に伝えた上で、日本時間19日に「基本的に理解してもらった」と記者団に述べている。


 外務省幹部は22日、「鳩山政権に対する米側の警告」と指摘、鳩山由紀夫首相の結論先送り方針に米側の納得が得られていないとして懸念を強めている。今回のクリントン氏の申し入れで日米間の溝があらためて浮き彫りになり、外務省関係者は「対応を誤れば、日米関係に具体的な悪影響が出始める可能性がある」と危惧を示した。