川崎市地下鉄建設、現計画は消え去った?

市長選での目つぶしで登場した「電池電車」がつなぎとして検討される。現計画との整合もあやふやで、ただ新技術を謳っているだけである。


川崎市地下鉄計画新技術検討委 実用可能性など調査へ 
2009年12月25日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091225/CK2009122502000111.html

 川崎市の地下鉄計画で電池電車などの導入可能性を検討する「新技術による川崎縦貫鉄道整備推進検討委員会」の初会合が二十四日、市役所であり、都市工学専門の大学教授らの委員に対し、市が計画を説明した。
 委員は大学教授のほか、国土交通省の政策研究所員、財団法人鉄道総合技術研究所員ら六人。初会合には四人が出席し、委員長に東大の大西隆教授を選んだ。市からは阿部孝夫市長や小田広昭副市長らが出席し、阿部市長は「行き詰まった状況に、新たな展望を開いてほしい」と述べた。
 市は武蔵小杉から新百合ケ丘までの初期整備を目指す現計画の詳細や、これまでの経緯を説明。「国の地下鉄関連予算が削られるなど、厳しい環境にある」とした。導入可能性のある新技術として、動力としてのリチウムイオン電池燃料電池を挙げた。
 初会合では、新技術の実用可能性、コスト削減効果、環境負荷への影響などを検討することを確認した。現計画についても最新データで需要予測を行うなどし、新技術を導入する場合の課題を明らかにしていく。
 次回は来年三月十二日に、電池開発を手掛ける民間企業の担当者が開発状況などを説明する。委員会は年四回、二年程度で議論し、市長に提言する予定。