「石炭鉄鋼共同体」提案者ジャン・モネはベルギー人?


「EU」の始まり、「石炭鉄鋼共同体」からの教訓〜集中と決断〜


 先に取り上げた上山信一氏のブログ( http://www.actiblog.com/ueyama/ )の論考「中央発の道州制論議に異論あり!」(2007年 02月 22日)は、関西EU説による自発的道州制を主張して論争の種を提起している。筆者自身も触発されてEUについて再度考えており、ブログに書いている。
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/ 2/22,26,28 )

 ただ、上山信一氏のブログにおけるEUの記述で気になるところがある。
「当時のフランス外相ロベール・シューマンとベルギー人のコンサルタントジャン・モネの尽力でやがて1957年に6カ国間で石炭・鉄鋼の連携を決めたローマ条約が締結。それが拡大発展し、今日のEUにつながった。」との記述である。

 筆者は「ヨーロッパ型資本主義」(福島清彦 講談社現代新書)を優れた著作と思い、読み込んでいるが、そこには、ジャン・モネはブランデーで有名なコニャック生まれのフランス人であり、“現代ヨーロッパの父”と呼ばれてる、と書かれている。他の文献もいくつか調べたがフランス人以外の記述にぶつからなかった。

 EUのことを直接論じているわけではないが、世界的な発想に係わる部分であり、学者として慎重に調べて頂きたいところである。

「吉井 俊夫のHP・散歩から探検へ」:川崎市政関連の論考を掲載。
 http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
姉妹編ブログ「備忘録」:07/02/9以前の川崎市政関連の論考はここに掲載。
 http://blogs.dion.ne.jp/ty9advs/