文化

批評=批判+学び

依頼されて書いた(まだ、未発表)のある論考に、「批評=批判+学び」と書いた。昨今、筆者が関心をもつ地方議会に対して批判が強い。また、政治につおても同じだ。永井陽之助氏であれば、おそらく、『政治への不信は、過信の裏返し』と論じたであろう。経…

原発事故から「鉄道員」を思い出す

鉄道員(1958)はピエトロ・ジェルミ監督が、自ら主人公としても出演して1956年に監督した、労働者の一家庭を描くネオ・リアリズム作品。暫く前に原発事故から偶々思い出した。何故?どこが? 主人公は鉄道機関士と、その末っ子のサンドロ。ネオ・リアリズム…

近松の心中表現と漱石の作品

日経の夕刊に近松の曽根崎心中上演の話が出ていた。美術家・杉本博司氏が手がけ、これまで割愛されてきた「観音廻り」を復活させるとのこと。実はすべて初耳だが、観音信仰というものがあったらしい。これを魂の救済に結びつけたという説だ。「曽根崎心中」…

トルコの研究者が江戸川乱歩『芋虫』を論じる

小学生低学年の時、何か本が読みたくなって父親と一緒に町の本屋さんに行った。そこの親父さんが「これがいいよ」と言って進めてくれたのが乱歩の少年探偵団シリーズであった。そこから読書のクセ(習慣)が付いたように思う。「西洋館」が乱歩のイメージで…

接骨医の治療

外科は削除、内科は症状に効くだけの薬、他にとっては毒、これが西洋医学であろう。これに対して東洋医学は自然治癒を促す。 短期的には西洋医学が圧倒的に強い。しかし、長期的には東洋医学だろうか。

レヴィ・ストロース氏の死

手元に本がないが、「野生の思考」のエピグラムにバルザックの言葉が掲げられていたはず。確か「思考から行動に至るときの野蛮人は完璧…」というような…。分類という認識方法を徹底し、その認識から一気に、直感的に、全体を包括的につかみ取る「野生の思考…

文楽 天変斯止嵐后晴〜翻案 シェクスピア「嵐」〜

久しぶりに文楽をみた。国立劇場も歌舞伎「油地獄」以来久しぶりである。夕方、地下鉄永田町駅を降りて付近のコンビニでサンドイッチを買ったが付近で工事が盛んなのか?地下足袋を履いた作業員の方が複数、できたてのカップラーメンを直ぐ外で食べていた。…

サラサーテのチゴイネルワイゼン

BSの「名曲探偵アマデウス」で取り上げていて、夕飯のあと昼間のサッカーの疲れを癒しながらみた。 クラシック音楽に初めて触れたのは中学校の「音楽」のときで、我々世代の多くの方も同じ経験をされたのではないかと想像する。「チゴイネルワイゼン」はそ…

欧州サッカー、相手をだますことはゲーム茶飯事

遠藤選手の“コロコロPK”は絶品との評判が高い。 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080611 結局、いかにGKのタイミングを外すか、いかにだますか、である。 ゲーム中においても遠藤選手の判断能力は高い。PKのアナロジーであろう。 ところで、最近の…

30年前にイタリア映画「無防備都市」をみた

昨日の話からの連想である。 2008-07-24 川崎市平和無防備都市条例案否決へ http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080724 確か「フィルムセンター」で良く映画をみたときは30年前だったであろう。 デ・シーカ「自転車泥棒」、フェリーニ「道」に比べれば圧…

旧いレコード

音楽マニアではないが、30年以上前のレコードを持っている。これを聞こうと思ってもその装置がない。 旧いレコードは古い本と一緒で取り替えがきかない面がある。相当数のレコードは廃棄処分にして、聞きたくなればCDを買えばいい、と考えていたのだが、…

大学の味〜学生食堂の中味・東京工大〜

これを文化に入れるのはやや強引である。しかし、一般庶民の食文化を何ほどか反映させていると思うのだが。 講演会等の催し物が行われる場合がある。こんなときに学食を利用する手がある。何日か前に目黒線駅前の東京工大で昼食を食べた。ビビンバ定食である…