サラサーテのチゴイネルワイゼン

 BSの「名曲探偵アマデウス」で取り上げていて、夕飯のあと昼間のサッカーの疲れを癒しながらみた。
 クラシック音楽に初めて触れたのは中学校の「音楽」のときで、我々世代の多くの方も同じ経験をされたのではないかと想像する。「チゴイネルワイゼン」はその中で強く印象に刻み込まれ、スペインと言えば、ギター「禁じられた遊び」と共にこの音楽を思い起こす。

 その当時、出だしがフランク永井の「君恋し」に似ていると思ったが、ソドレミと上がる処が「北の宿から」「悲愴」と同じとの解説で、そんなものかと思った。ジプシー的な哀愁の調べと、内からの情熱が迸るような後半の盛り上がりが、ひとりのバイオリニストによって作りあげられる様は、圧巻という以外にない。