管直人氏、市民運動家の限界〜拒否権と圧力団体

管直人氏が首相をやめると言って、3か月間その座に止まった手法は、
1)拒否権行使…権限を「拒否」行為に使う 
2)圧力団体化…条件をつけて、それを飲ませる
3)目標喪失 …辞任を表明後は好々爺
こんなところか。

1)、2)は市民運動家として培った手法である。しかし、政治家あるいは企業家のトップリーダーとしての手法ではない。

3)はトップリーダーとしての目標はもともとなかったということだ。

これは「市民運動」が政治的トップリーダーを生み出す場ではないことを示している。

日本人の市場に対する反感 大竹文雄・阪大教授

就職氷河期の閉塞感は、市場競争に対する支持を失うという意味で非常に大きな問題点をはらんでいる 11/08/16
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/7eb67c1255046e0f13a921e5bd0bcc4a/page/1/

 鳩山政権発足 09年9月:
連立の三党合意文書「小泉内閣が主導した競争至上主義の経済政策」、
「国民生活、地域経済は疲弊、雇用不安が増大、社会保障・教育のセーフティネットはほころびを露呈」。
 
 鳩山「グローバルエコノミーが国民経済を破壊し、市場至上主義が社会を破壊してきた過程」
広く国民の間で共有されたために政権を取った。
 市場に対する反感は、日本人全体としての拒否感であった。

 所得格差をもたらす諸悪の根源は、規制緩和だという流れ。
 問題は規制緩和によって発生、行き過ぎた規制緩和を元に戻すべきだという議論。

 経済学者は、市場経済の効率的な面はデメリットよりも大きいと考える。
 そういう常識と日本人全体の間の受け止め方の間に、随分ギャップがある。

 市場という自由競争で効率性は高められます。
 賃金が下がったら、ほかの仕事に就く。
 しかしそれは、格差や貧困の問題を解消するわけではありません。
 格差や貧困はセーフティネット所得再分配で解決します。
 つまり、効率性と分配を分けて考えるということです。

   

バルサはレアルに研究されている

朝起きて身支度、朝飯の間にスペイン・スーパーカップの決勝戦バルサ対レアル」を少し見た。

ベルナベウでの第1戦は2−2の引き分け、カンプノウでの第2戦で決まる。

レアルが前からのプレスとボールを奪った瞬間の動き出し、デマリア、ロナウドエジルらの鋭い出足、によってチャンスを作っていた。一方、バルサは中盤での短い動きにリズムがなく、パス交換を読まれてレアルのカットに合う場面が見られた。

それでも少しボールをキープできるようになったかな、というところでメッシが中盤で右サイドから中央へドリブル、ひとりかわして更にドリブル。このタイミングでイニエスタが左サイドからレアルディフェンスの裏をついて斜めに走りこむ。メッシからのスルーパスが見事に通り、フリー、カシージャスとの1対1もタイミングを外す少し浮かした素早いシュートで難なく決めた。

メッシのドリブルは足からボールが離れない。どこでもボールを触れる細かさがある。斜めにドリブルしながら、前へ出るのか、更に横へ運ぶのか、パスを出すのか、ディフェンスは目を離せずに、ボールを見ながらポジションをとる。視野から外れた位置をとり、走り込むイニエスタの姿を捉える選手はいない。

そのすぐあと、レアルはパスを狙ってボールをカット、デマリアが素早くダッシュ、パスが通って得点の絶好機だったがCKに逃げられた。そのCKを生かせたのは、攻撃で押し込んだからであろう。

そこまでで、出勤時間になった。
レアルの健闘が光った。モウリーニョ監督の作戦がだいたい判る形なので、次はバルサが工夫する番になる。期待したい。なお、結果は3−2でバルサが勝ち、優勝をさらった。

      

ブログ記事紹介『〈戦場〉はいつでも海の向うにあった』

〈戦場〉はいつでも海の向うにあった 〜戦後マイホーム思想の原点
http://blog.goo.ne.jp/goalhunter_1948/e/17dbf578f38b81904492977cf9c57fba

暮らしの手帳・花森安治氏の詩に、戦後マイホーム思想の原点を見る。

     

山本五十六の矛盾 映画「トラ・トラ・トラ」

 ちょうど家人がテレビで映画「トラ・トラ・トラ」を見ていた。比較的テンポの速い運びで誰がでてきて、どんな意味のシーンなのか、サッパリわからなそうだったので、見ながら解説した。

最後のシーン、最後通牒の前に結果として真珠湾攻撃を開始したことに対してアメリカの反応を懸念するセリフを山村総一郎演ずる山本五十六が吐く。

しかし、最後通牒前後に関わらず「奇襲」であることに変わりない。米国の反応を予測できずの奇襲を最後通牒の遅れにして責任を回避している。
製作者のつまらない意図で、これは山本のイメージを維持する意図的挿入であろう。

松田選手考(5)〜経緯について

経緯については、クラブのHPに掲載されている。

松本山雅FC 11/08/02 松田選手の容体について
http://www.yamaga-fc.com/news/2011/08/02/1312284210539.html
 9時42分  ランニング開始
 9時57分  ランニング終了
 9時58分  脈拍を測りながらストレッチを行っている途中に
        突然体調不良を訴え、その場に倒れ込んだ。
10時03分  救急車を要請
       (救急車到着までに人工呼吸・心臓マッサージ)
10時13分  救急車到着
       (出発までの12分間に、
        人工呼吸・心臓マッサージ・AED処置を行う)

朝何時に起きて、それからの行動はどうか。偶然のことではなく、何かの問題がなかったか。しっかりと検証することが今後のために必要だ。