山本五十六の矛盾 映画「トラ・トラ・トラ」

 ちょうど家人がテレビで映画「トラ・トラ・トラ」を見ていた。比較的テンポの速い運びで誰がでてきて、どんな意味のシーンなのか、サッパリわからなそうだったので、見ながら解説した。

最後のシーン、最後通牒の前に結果として真珠湾攻撃を開始したことに対してアメリカの反応を懸念するセリフを山村総一郎演ずる山本五十六が吐く。

しかし、最後通牒前後に関わらず「奇襲」であることに変わりない。米国の反応を予測できずの奇襲を最後通牒の遅れにして責任を回避している。
製作者のつまらない意図で、これは山本のイメージを維持する意図的挿入であろう。