メルマガ 第98号“主体的浮動層”の形成へ向けて

 
探検!地方自治体へ 〜川崎市政を中心に〜

今回も含めて、ここ3回はタイトルと離れている。しかし、密接に関係することは確かである。直ぐ後に川崎市長選を控えているのだから。

★“主体的浮動層”の形成へ向けて★
1.要約
2.前回までの選挙のまとめ
3.今回選挙のシミュレーション
4.主体的浮動層の形成
要約
前回は最近5回の選挙の比例区投票率をベースに野党の長期漸増、与党の長期低落を読み取り、「二大政党性の確立」から「政権交代」への流れが基本にあることを指摘した。
 そのなかで、「郵政選挙」は、半ば住民投票の側面をもち、国政選挙の軌道から実質的に外れていたと論じた。
 今回の論点は投票者モデルとして以下を考えてシミュレーションし、投票結果を占うことである。前回の参院選挙と同等かそれ以下の結果となりそうとの予測が導かれた。
A 固定的投票層;常に投票、同じ政党(ここでは与野党だけ)
B 主体的浮動層;常に投票、政党は自ら選択
C 客体的浮動層;常に投票、政党選択はマスメディアに依存
D 客体的投票層;投票の有無、政党選択はマスメディアに依存
 このなかで“主体的浮動層”を如何に形成していくのか。これが大きな課題である。それには「権力」と「社会」との関係において、「権力」に距離を置き、「社会」の中で横へのコミュニケーションを促進することが基本にあるべきだ。
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/ine_mm.html