現代日本の成長戦略とは、成熟戦略である

成熟とは柔軟性をもって変わっていくことである。変わることによって成長することが、今の日本に求められている。 

既得権益を守り、硬直化、形式化が進む中で、これまでの経験の蓄積を改めて見直し、それを再整理して生かし切ることが成熟への道である。既得権益は必然的に見直される。ダイナミックに動かなければならない時代は、逆に安定も必要とする。

走りながら、周りをみて、バランスをとっていく、対応しながら走りを変えてバランスをとっていく。サッカーのゲームの中の走りのように。

これが“改革”に通じる。猪突猛進による“維新”では決してないない。

このようなアプローチをとることによって、これまでにない斬新な発想も少しは、生まれてくるだろう。安定して走ることに自信が持てれば、新しいアイディアを試みる精神的余裕も生まれる。