信任された菅直人首相は続けて当然

国会で不信任案が否決され、信任された菅首相が何故辞めるのか?
これは世界の七不思議である。

辞めるべきと考えている議員であれば、不信任するはずである。だが、しなかった。その翌日から信任した人たちが、「首相は、いつ辞任するのか?」と騒ぎ出した。どうなっているのか。

その後、少しずつ正常に戻ってきている。他でもない、菅首相がごく普通の首相のように振る舞っているからである。当然、いつ、辞めるとは言わない。当たり前の話である。

とはいっても、後進に譲ると表明したのだから、少なくても、任期を全うすることはない。これが、正確な日本語の解釈であり、今後の政局の出発点でもある。

更に進めれば、どのような形でやめるのか、権限のある菅首相自身が明らかにすべきであること、また、それを党幹部と議論して決めるべきことを本人に確認することだ。

そのうえで、幹事長を中心に党幹部が政治状況を判断し、その形を提案して行く。これが民主党の進め方ではないか。

一方、自民党は、何を言っても犬の遠吠えにしかならないことを先ず、自覚すべきである。通るわけでもない不信任案を提出し、逆に、信任を導き、政治的敗北を喫してしまったからだ。この責任を追及する議員が内部から出てこないのも不思議だ。棚ボタを待っているのだろうか。
先ずは、谷垣、石原、大島、石破、小池はすべて辞任し、若手に道を譲るべきである。そうして、菅首相に対し、後進へ早く道を譲るように、プレッシャーをかける以外にない。

そうすれば、民主党執行部も若返りへ向けて状況(環境)を作り出すことができる。今は、主体的に政治状況を作りだすべきだが、辞めろ!辞めろ!の直接的アプローチではなく、信任された首相に対して間接的なアプローチが必要になる。“政治的賢さ”が問われるのだ。

常識的な話ではないのか。