「ゼロではない」は「事実上ゼロ」〜班目注釈学

昨日の続き。

重大な意思決定をするときに、注釈が必要な言葉を使うとは!

読売新聞によれば、班目委員長は、
「…『再臨界の可能性はゼロではない』と言ったのは、事実上(可能性は)ゼロだという意味だ。『注水はやめた方がいい』とは絶対に言っていない」と釈明した。

昨日示した三つの解釈のなかで最初に示した解釈、
『可能性はゼロではない』とは、
1)日本的表現
『可能性は非常に低いが、しかし、可能性が無いことは無い。』とのまだるっこしい表現。

しかし、ここで班目氏が更に注釈が必要な言葉を使用している。『事実上』とは何を意味するのか?『ゼロではない』と『ゼロだ』は、全く相反する意味をもつ。しかし、そこに『事実上』を入れると、
『ゼロではない』=『事実上ゼロだ』になる。