シュートはゴールへのスルーパス!

ヨーロッパチャンピオンズリーグの準決勝、バルサ対レアルでバルサのメッシが4人抜きのドリブルで2点目を決めた。このときのシュートをみて「シュートはゴールへのスルーパス!」と感じた。

確か、ジーコだと思うが、「シュートはゴールへのパス」と言ったのは。
これは単に、雑然とゴールへ向けて力一杯ボールを蹴る日本サッカーのシュートに対して向けられた言葉だと思う。これでもショッキングな言葉になっているところが私たちの泣き所でもある。

しかし、この言葉には何かが足りない、との思いが残っていた。メッシのシュートはバルサロナウドのようなドカンと一発蹴るような型ではない。ゴールキーパーを意識して、キーパーにボールを触れさせないように、その裏のゴールマウスへ如何にしてボールを通すか、そんな型にみえる。

これが「ゴールへのスルーパス」の所以だ。
4人を抜き、倒れこみながら、キーパーの動きに対してファーのぎりぎりに流し込み、キーパーをスルーしてのゴールだった。