郵政民営化選挙とは選挙ではなく「住民投票」であった

二日にわたって山内康一衆院議員の自民党離党について考えた。
結論は「遙かに質の高い決断」である。
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090722
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090723

そこで考えが過去へ戻っていった。
山内氏は前回の衆院選挙に新人として公募で川崎市多摩区麻生区での自民党の候補になられた方である。すなわち、小泉元首相の「郵政民営化選挙」があって初めて議員のなれたといって過言ではない。
では、「郵政民営化選挙」とは何であったか。シングルイッシューと言われた争点でそれ故、自民党の大勝に終わった選挙である。
そこからイメージできるのは、地方自治体で制度化されている臨時の投票制度である「住民投票」と同じであったということである。「郵政民営化」に対する賛否を問う臨時の「住民投票」になってしまったのである。従って、これに結論が出された後は、本来の国の政治について争点を形成し、出来るだけ早くい国民に問われなければならなかったのである。

その後、4年間の任期直前まで解散・総選挙がなかった。その間の経済、社会の変動も大きく、国民のフラストレーションは極限まで募っていると考えられる。それが首都圏での市長選挙、都議会選挙にも顕れている。

選挙を怠っていたこと。これこそが最大の失政であろう。