自治体議会が主催する市民への「議会報告会」が常態化する動き

『市民と議員の条例づくり交流会議2009(第9回)』
 「市民と議会の次のステップ」が7月25日・明治大学〜7月26日・法政大学の二日間にわたって開催された。
 
筆者も参加、
全体会・第3部『市民と議会の次のステップへ』
「動き出した市民と議会の関係づくり&議会改革運動」
において小林作一(会津若松市議会議員/実行委員長)、木原勝彬(ローカル・ガバナンス研究所)と共に報告する機会を頂いた。
川崎市/市民による「川崎市議会改革チャレンジ案」』
  吉井俊夫(川崎市議会を語る会)

筆者の報告は別途論じるとして、今回の会議で、
1)自治体議会における議会基本条例制定の動きが大きく広がっていること(〜63自治体で制定)
2)制定後の改革の動きが活発な自治体と、逆に目立たなくなった自治体に両極化する傾向があること
3)積極的な動きとして議会主催の市民への「議会報告会」を常態化させる動きが目立つこと
が特徴的であることが全国的な規模の調査を背景にして浮かび上がってきた。

議会基本条例のなかに「議会報告会」の実施を義務づける規定を入れることが最初にこの条例を制定した北海道栗山町議会の本来の趣旨であった。積極的な自治体議会は当然のように条例に組み込んでいる。
川崎市議会基本条例には残念ながら入っていない。しかし、これがなければ議会基本条例に魂が入ったとはいえないほど重要な項目である。9月定例会には是非、請願を提出したい。