基礎自治体ベースのアメーバ的広域連携モデルを〜千葉県の7市〜

千葉県の市川、船橋、松戸、野田、柏、我孫子、鎌ケ谷の各市長が行政の広域連携を模索している。これは面白い試みであるし必要な試みでもある。ここから基礎自治体をベースにして課題ごとに組織を柔軟に形成していくアメーバ的広域連携のモデルを作ってもらいたいものである。

例えば、川崎市であれば「川崎のチベット」(川崎市のなかでだけしか通用しない言葉だが)と呼ばれる麻生区は東京都稲城市横浜市青葉区と摂氏、交通問題では強力関係を結んで施策を行うこともあり得る。
また、川崎区は神奈川口・羽田について大田区との共通利益を模索することも必要である。

記事のなかで「合併による220万人規模の政令指定都市移行も視野」と書かれているが、川崎市横浜市はそろそろ各区への分割を考える必要が出てきている。「大きくなって、存在を誇示する」という発想は時代にそぐわなくなっているのではないか。基礎自治体をしっかりと運営しながら課題によって縦横に「合従連衡」していく時代になってきていると思われる。

人口220万の政令市も視野に 東葛飾・葛南市長懇話会第1回会議
2009年06月29日 ちば日報

 県北西部の7市長でつくる「東葛飾・葛南地域市長懇話会」の第1回会議が28日、市川市内で開かれ、合併による220万人規模の政令指定都市移行も視野に入れながら、行政の広域連携について幅広く協議することを決めた。

 参加したのは市川、船橋、松戸、野田、柏、我孫子、鎌ケ谷の各市長。
東葛飾・葛南地域は活力と魅力ある圏域として発展する可能性がある。市民生活の向上に資する広域的な連携を図る」ことを目的とする懇話会設置の協定書に署名し、
▽危機管理体制の連携
▽医療環境の相互連携・支援
▽公共施設の相互利用
▽大都市制度−などの7テーマで事務レベルの分科会を設置した。

 本年度中に各テーマで中間報告をまとめ、懇話会に報告する。
 懇話会の会長に選ばれた千葉光行・市川市長は「地方主権の時代を迎え、市長がリーダーシップを取って連携することに意義がある」と話した。