横浜市営地下鉄グリーンライン/1日の乗車人員、目標の6割程度


 地下鉄はどこもほとんど乗車人員が目標を大きく割っている。おそらく川崎市地下鉄も同じ轍を踏むことになるのではないか。

政治・行政 2008/10/14 カナロコ

 横浜市は十四日、三月三十日に開業した市営地下鉄グリーンライン(中山〜日吉、全十駅、一三・〇キロ)の利用状況について、一日当たりの乗車人数が目標値の六割程度の六万人前後にとどまっていることを明らかにした。
 市交通局は当初、一日当たりの目標乗車人数を一日十万四千人と設定。開業後、自動改札機と有人改札の通過数に、他線への乗り継ぎ利用者数などの修正を加えて乗客数を算出したところ、四月の一日平均乗車人数は五万九千人、五月が六万二千人、六月は六万六千人で、いずれも目標値の六割程度だった。
 夏休みの七月は六万五千人、八月は六万四千人と減少。九月は定期券の切り替え時期に当たるため、増加に転じる見込み。
 利用者数が低迷している要因について、同局は「定期券の利用者数が伸び悩んでいる。通勤経路の変更や新線の浸透には一定の時間がかかる」と説明。東急目黒線日吉駅に乗り入れた六月以降の乗客増を期待したが、その効果は二千人程度にとどまった。利用状況にも偏りが見られ、朝夕の通勤通学時間帯は混雑する一方、日中や土日、休日は極端に空く傾向という。
 同局にとっては、安定利用が見込める定期券利用者の増加が急務。これまで沿線の企業七十四社の訪問や約十七万七千世帯へのチラシ配布などでアピールに努めてきた。今後、同局は「定期券切り替え時期に当たる十月中旬までが正念場」として、都内の企業にも同線を利用した通勤経路を紹介するだけでなく、沿線施設とのタイアップや行楽情報の発信にも力を注ぐ方針。
 市は、開業から十一年目(二〇一八年度)に経常収支黒字化を見込んでいる。
 同日の市会決算特別委員会で、斎藤真二氏(公明党都筑区)の質問に市側が答えた。


「パネル討論会のお知らせ」

「あなたが求める市議会とは〜議会改革へ向けての市民の役割〜」

日時 10月31日(金)18:30ー21:00 入場自由・無料
場所 川崎市多摩区役所 6F会議室(予定) 登戸駅下車 10分
主催 多摩区選出議員と市政を語る会(実行委員長 木村功

パネラー(敬称略)
 相模原市 相模原市議会を良くする会 赤倉 昭男
 小平市  政治・知りたい、確かめ隊 森野 やよい
 多摩市  市議会ウォッチングの会  神津 幸夫
コーディネーター
 川崎市  実行委員会 オブザーバー  吉井 俊夫