日本サッカーの得点力〜日本対ナイジェリア〜


 得点力不足と言われて40年。オーバーに言えばである。
 1964年東京オリンピックではアルゼンチンに3−2で勝ってベスト8に残った。よく考えれば勝ったのはこの1試合だけで、あとはガーナに1−2、準々決勝のチェコ、順に決定戦のユーゴには本場のヨーロッパサッカーを見せつけられてのボロ負けであった。

 その後は釜本以外にFWらしいFWが皆無の状況であることは確かであるが、では、日本サッカーの得点力不足とはシュート力不足であろうか。そうでもなさそうである。


 北京オリンピックのナイジェリア戦、前半ナイジェリアがPKを取ったかに見えたが、FWのシュミレーションであった際どいプレー。それは日本の攻撃で中盤サイドチェンジをおこなったボールをナイジェリアのDFが狙ってカットしたことから始まった。

 サイドチェンジを狙われてカットされるということはボールサイドの攻撃が行き詰まり逆へボールが来ることを、戦術的に見抜かれ、技術的にも明らかにキックする方向が読まれ、動作も遅いキックだったに違いない。カットから逆襲の攻めは2人で簡単なリターンとドリブルであった。

 ナイジェリア後半の1点目、怒濤のように数名がゴール前に走り込んでたたみかける攻撃で日本は圧倒された。その迫力!想定外のプレーに日本は手も足もでなかった。

 サッカーは“活動”である。想定外のプレーを起し、想定外のプレーに対応する。
 しかし、日本は教科書にあるサイドチェンジを行ってピンチを招いた。 また、想定外の怒濤の攻めになすすべがなかった。
 それが得点できず、そして、得点されることに繋がっている。まさに得点力である。

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