先に述べたメキシコ戦と同じように、コーナーキックに対して、ニアよりもさらに外側へ走りこんで、右足のアウトサイドかあるいはヒールとも思えるシュートであった。
メキシコ戦はヘディングであったが、それよりもボールが低く、処理は難しい面があった。それはジャンプして、ボールに合わせて蹴るために、身体のバランスをとる必要があるからだ。
しかし、それを難なくこなしたかに見えるところが澤選手の持ち味であろう。筆者は、テニスの伊達公子選手が、コートを縦横に走りながらも、身体のバランスをとる感覚に抜群のものをもっているとの話を聞いたことを想い起こした。