原発事故の対応は、ミッドウェイ海戦の惨敗を想起させる

今回の原発事故直後に最悪事態を見据えた対策を直ちにとることができなかった。
与野党の区別なく、幹部と新人議員の区別なく、国会議員と地方議員との区別なく、政局ボケした政治家たち、役所以上にお役所的な東電の幹部たち!これは戦後日本が生んだトップリーダーたちの醜態である。

戦力的に圧倒的な有利の状況のなかで、官僚機構の惰性、通常の規則に支配された思考によって無惨な敗戦に追い込まれたミッドウェイ海戦
米海軍と日本海軍の『時間をめぐる決断の闘い』でもあった!

その敗戦責任者とお付の作戦参謀は生き残り、
鋭い発想で即時の決断を進言…その後も戦艦・飛龍で反撃した…山口多聞少将は、生き残った兵士を撤退させ、自らは最後に鑑と共に海に沈んだ。

原発ミッドウェイ海戦と同じ最悪の悲劇から避けられることを祈るのみ、対応に奮戦する技術者に望みをかける。
これもまた『時間との闘い』、核反応という意思のない・見えない相手に対する…である。

  以上