多目的広場か、野球場か 〜川崎市政の論点5〜

川崎市議会6月定例会議事録から「川崎市政の論点・争点・課題」を見出す試みである。
委員会では議案の審議、請願・陳情の審査をおこなう。
今回は条例改定と関連する請願の審議から、

◆議案第62号 条例改定 継続審査◆ 附帯決議有り
都市公園条例改定」 等々力緑地中央スポーツ広場を都市公園区域へ編入

◆請願第43号 継続審査◆
「等々力第1・第2運動広場を整備後も野球場として利用」

 状況説明
 主要利用者を入れた具体案作りとして11団体によるワークショップをおこない、公平の原則を基盤に運営方法を検討、「運動広場2箇所は従来野球専用、その1箇所を多目的広場にする」ことに案を煮詰めた。

 <論点…多目的広場か、野球場か>
 「野球だけの請願」とそれに肩入れする飯田議員の議論で混乱。議員は野球をやってきた人間ではなく、市民の代表として公平性の視点から議論を展開すべき。

平成21年6月18,19日 環境委員会
http://www13.gijiroku.com/kawasaki_council/g08v_view.asp?Sflg=50&FYY=2009&TYY=2009&tgt=%8A%C2%8B%AB

 ◆飯田満(民主党);…私は野球をやってきた人間として、あそこに野球が2面あった。野球場を1面でもなくしてもらいたくないという思い…
 ◎公園緑地課長;…地域の皆様を初めスポーツ関係団体の皆様等々とのワークショップを重ねてきた意見の中で、一般の皆様に広場として御利用いただける機会を提供したいということがかなり出ておりました。
 ◆飯田満;…連盟や協会の方々を入れて検討委員会をやれば、野球場は2面あるんだから、1面は多目的広場とか、と言うのは決まっているわけでありまして…
 ◎公園緑地課長;…できる限りお互いに折衷する中で、両方の利用形態をつくらせていただいたという形です。
 ◆飯田満;…やはりこれまでの川崎市のスポーツ環境整備というところをのぞいてきますと、中途半端な取り組みが非常に多いのかなと。
 ◎環境局長;…考え方の分かれるところかなという気がいたします。専用にすれば、その方たちにとって使い勝手はよろしくなる。ただし、利用される方々は限定され、一般の方々は利用できない…多目的広場にすれば、運動ができなくなる。