今話題の事業仕分け〜静岡県〜

事業仕分け川崎市でも是非に、と考えているが現市長はその気配を全然見せていない。先の市長選で時点の福田氏はマニフェストの中で「事業仕分け」を謳っていた。筆者も直接話をする機会があり、全面的に実施をお願いしたら、記者会見ではしっかりと説明したのだが…との答であった。

最近、足利市和光市と「事業仕分け」を実施する自治体があったので、それぞれ半日ほど見学し、その議論を聞き入った。聞きながら、議会での議員質問がいかにも“冗長”であることが思い浮かんだ。何故だろうか…

これは静岡県の「事業仕分け」に関する報道である。報道の中で「マンネリ」との言葉があるが、筆者も上記の自治体あるいは以前に見学にいった自治体も含め、感じることは同じである。「お題目」はあるが、サービスの質が漠然として単に金をつぎ込んでいるだけとの印象が大きい。

県の事業仕分け始まる 2009年11月01日 asahi.com
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000911010001

一般県民や専門家、有識者ら第三者の目を通じて予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」が31日、県庁で始まった。川勝平太知事がマニフェストの筆頭に掲げた肝いりの政策で、約100事業を仕分けの対象とする大規模なものになった。初日は34事業が仕分けられ、多くの傍聴人が見守る中、半数が「要改善」と判断され、「不要」は3事業にとどまった。仕分けは2日まで続き、最終日に全体の結果がまとめられる。


一般県民や専門家、有識者ら第三者の目を通じて予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」が31日、県庁で始まった。川勝平太知事がマニフェストの筆頭に掲げた肝いりの政策で、約100事業を仕分けの対象とする大規模なものになった。初日は34事業が仕分けられ、多くの傍聴人が見守る中、半数が「要改善」と判断され、「不要」は3事業にとどまった。仕分けは2日まで続き、最終日に全体の結果がまとめられる。


毎年金をやるのはマンネリ化ではないか」「助成額を決めてから(事業の)中身を決めているのでは」――。仕分け作業では、県への厳しい指摘が相次いだ。


 例えば、県茶業会議所が行う茶業振興への助成(5800万円)。緑茶体験などのイベントや研修会費が含まれているが、過去の決算は毎年同じ額が並ぶ。県側は「毎年事業見直しをしている」と反論したが、費用対効果にも疑問の声があがった。結果は「不要」になった。


 身体障害者の住宅の改造費用を助成する「人にやさしいまちづくり支援事業費」(2千万円)には、県民委員から「身近な市町が判断した方がいい」と意見が出た。県と市町で同じ事務が重複しているとの指摘もあり、「人件費が余計にかかる」とされた。班の結論は、仕分け人5人が全員一致で「市町」だった。


 大型事業の「私立小中高校経常費助成」(128億2040万円)では、「お金をつぎ込むのは学校へか、生徒へか」「生徒数が減り、赤字の私学にはどんどん助成していくのか」と質問が集中。結局「要改善」となったが、私学振興室の高林孝司室長は「短時間で理念を説明しきれなかった」と戸惑いを見せた。


 政府の事業仕分けの準備を進めている仙谷由人行政刷新相がこの日、蓮舫参院議員や県内選出の津川祥吾衆院議員らとともに、県の事業仕分けを見学した。


 傍聴人席の最前列に座った仙谷行政刷新相は、事業内容を説明した資料にメモを書き込んだり、腕を組みながら仕分け人たちの討論に聴き入ったり。閉会式にも出席すると、「これまで税金の使い道の検証は身内のかばい合いとか、傷のなめ合いがほとんどだった」と、事業仕分けの手法を改めて評価した。報道陣には「(事業仕分けは)政治と国民、行政と税負担者との距離を、確実に縮めていると思う」と感想を述べた。