川崎市長選 電池電車はディーゼルカーの置換えを目指す

阿部市長がマニフェストに記載したと報道されている「燃料電池電車」。

新聞で記事が掲載された。
「電車が電池でGO…CO2排出、ディーゼルの半分
(2009年10月7日06時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945707/news/20091006-OYT1T01197.htm
JR東日本“エコ電車”
 約2千キロ 非電化区間ディーゼル車) 全営業線路7千5百キロ
 CO2排出 約1750グラム/キロ→約715グラム/キロじは鉄道総研で開発中」

開発段階で新聞発表されるのはだいたいにおいて実用化が先の長いもの。本件も“エコ電車”と称して足の長いことを自ら明らかにしている。

直近の「研究発表」は先にも書いたように以下。
ディーゼルカーの置換えを目指す。地下鉄などは夢のまた夢である。

第225回 鉄道総研月例発表会
http://www.rtri.or.jp/infoce/getsurei/2009/Getsu7_J.html
日時: 平成21年7月16日(木)
『車両技術に関する最近の研究開発』レジメ
http://www.rtri.or.jp/infoce/getsurei/2009/Getsu07/g225_2.pdf

1)先ず非電化区間を走行するディーゼルカーの置き換えを対象(レジメ1頁)
コメント リーズナブルな目標
「線路は既存のものを使い、1台もせいぜい2両程度、ダイヤも間延びして多くの車両を必要としない」「トラブルがあれば既存のディーゼルカーを使えば良い」「テストしながら置換えへ持っていくことができる」「但し、エコ以外はそれほど逼迫した需要はない」

2)研究内容:ようやく2両、車両の中に機器を搭載して試験走行!!
リチウムイオンバッテリー、充放電装置、燃料電池、インバータ、チョッパを車両内に(レジメ3頁))
コメント 開発初期段階として当然である
「但し、今後は機器の小型化開発が必要」「それにどの程度のリソースをかけられるか?」「開発機関は外部だろうから、モチーフに苦労」「通勤電車は1台につき、6−10両必要」「社会的ニーズは今のところ無し」

3)今後の方向:連続走行の可能性を試験、当分試験走行が必要ではないか
コメント 開発は進むであろう、しかし、実用化スケジュールは無い?
「直ちに実用化するモチーフに欠ける」「川崎市営地下鉄のためだけに開発するわけない」