みんなの党の“党派性”

 だれも予測できないし、予見もできない。しかし、確かなことはどんな政党にしてもそのなかに党派性をそれぞれもっている。その意味では「みんなの党」も例外でないことだけは確かである。その意味で、ミニ自民党、ミニ民主党であることは免れない。

 だからと言って、純粋政党が良いわけではない。それは他者を排除していることによって成り立って。更に、これは内部抗争を深刻化させる側面と裏表の関係にある。これは革命政党、宗教団体の歴史が良く教えるところである。
 従って、改革も、地方主権あるいは分権も“純粋”に主張しれば良いわけではない。
 しかし、“きっかけ作り”であれば良いのだろうか?そういえば、巷で交際斡旋業もはやっているようであるが…

 「再編の触媒目指す」、二大政党に埋没の懸念も/みんなの党
 2009/08/08 カナロコ
 http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjaug0908187/
 新党「みんなの党」は二大政党に埋没せず、存在感を示せるだけの勢力を残せるか?
 渡辺さんは選挙後の政界再編をもくろみ「触媒政党」を目指す。
 江田さんは「自民は嫌だが、民主に任せて大丈夫かという声の受け皿に。

 化学的いえば、渡辺さんの「触媒」は変化を促進するが変化の主体でもなければ変化後の生成物でもない。
 すなわち、AB+XY→AX+BYのA,B,X,Yのいずれでもない。反応を容易に生じさせるための反応経路を提供するだけである。
「自民+民主←→ バリヤ     ?  」
「自民+民主 →(みんな)→ 民民+自主」 こんなところである。

 江田さん流に言えば「みんなの党自体は好きでもなく、任せるとも言えない」という声が聞こえてきそうであるが、これで特に問題もなく、ふたりとも満足しているかのようである。ふたりはこれで良いかもしれない。自らの居場所が「幻想」として見えていると信じているようであるから…。

 しかし、「みんなの党」を改革の柱に育てようと意気込んでいる若者はこれに満足するとは思えない。
 2009-08-08 『更に新たな決断』!山内康一衆院議員
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090808/