「川崎縦貫道路」と「生活道路」「南武線高架による踏切廃止」の比較は?

秋の市長選挙を意識した政策要求が出始めている。下記のニュースもその一つであろう。

縦貫道の早期完成へ総会/川崎市の幹線道路の整備を促進する会
2009/07/07 カナコロ 
 会長・西岡浩史川崎商工会議所会頭、参加55団体。川崎縦貫道路の早期完成、国など関係機関に対する要望活動、広報・普及活動の積極的な展開などが承認された。
 その後、首都高速道路会社の会長と常務が講演した。

 川崎縦貫道路が必要か、という議論よりも問題は政策の優先順にを如何にするか、これが肝心である。地下鉄建設も同じである。

 先ず、ライフサイクル施策として、保育及び高齢者福祉が喫緊の課題であることは論を待たないであろう。
 それと共に筆者は市民の無形資産の質的向上を強調したい。教育、これは小中学校教育だけに限られるわけではない。アジアから日本へ働きにきている人たち、例えば、NHKのクローズアップ現代でも取り上げられたインドネシアからきた看護士志望の研修生への日本語教育等である。また、若者への職業教育もあるだろう。団塊世代は?更に後期高齢者は?
 交通問題でも生活に直接かかわる身近な生活道路の整備、川崎市を縦貫して踏切で交通を遮断している南武線の高架化、コミュニティバスの整備と地下鉄建設、川崎縦貫道路を比較する必要もある。
 これは一般市民と商工団体・道路関係団体との間の利害対立を伴う部分がある課題になる。今後の議論が必要であろう。