簡単な、余りにも簡単な…川崎市議会基本条例素案

一昨日に公表され、昨日でもHPに掲載されていなかったが、ようやく今日、掲載されている。
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090422

(仮称)川崎市議会基本条例素案
http://www.city.kawasaki.jp/council/public/data/joureisoan.pdf

簡単なだけでなく、住民参加の視点が極めて薄く、また、内部改革の意欲も表現されず、自らの権限を拡大すること、そのために機能を増やすことに汲々としている姿だけが文案の中から浮き上がってくる。

文字数の比較
説明を省いて「素案」だけの文字数を先行する他の自治体の条例そのものと比較してみよう。
北海道栗山町 5,800文字
三重県伊賀市 6,700文字
川崎市    3,500文字

三重県    4,200文字
神奈川県   3,500文字

川崎市は市町村の仲間である。基礎自治体として“住民に一番身近な地方政府”である。議会としてここが肝心なところである。
しかし、一方、人口140万の首都圏政令市でありことも確かである。

この素案は、ジレンマも含むこの複雑な状態のなかで、それを如何に切り抜けて展望を拓こうかという積極的な議論をもとに作られたわけではない。さらっと通して極めて簡単な文章を作りあげただけである。これがいわゆる「理念条例」の典型的な例になっている所以である。