神奈川県受動喫煙防止条例案、知事は「名」、議会は「実」で修正合意

昨日の続き。
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090318

水面下での妥協。
知事の協議申し入れを議会が断ったところまでは既報である。
しかし、結局は協議を受け入れて妥協に到達。

「名」を取ったのは知事。罰則適用日が明示された。
「実」を取ったのは自民党公明党、県政会の三会派。というよりは、施設運営業者と喫煙者というところか。

この名実については首長と議会は非対称というほどのことはないにしても、首長は名に、議会は実に、分かれる。

 提案した知事としては「何とか条例」が可決されればともかく公約を果たしたことになる。特に内容は二の次であって良い。

 一方、議会は票がちらつく。住民は花より団子であるからそれを背後に背負った議員(議会)は何とか実をとることに必至となる。これは交渉が表立っていようが、水面下であろうが基本的に変わることはない。

 肝心の受動喫煙者はどう思うだろうか。色々あるだろうが。
 『議会と当局の共同作業』(知事)という評価にどの程度納得するのか。それが今後の動きを決めるであろう。
 

受動喫煙防止条例案、飲食店罰則1年延期/神奈川 知事と県議会が修正合意
2009/03/19
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmar0903380/

 県議会で審議中の公共的施設受動喫煙防止条例案について、県議会の交渉四会派と松沢成文知事は18日、飲食店などへの罰則適用を条例施行から一年延期する最終修正案で合意した。当初目指した全面禁煙からは大幅に後退したが、全国で初めて民間施設も規制対象にする条例案として、24日の本会議で可決、成立する見通しだ。