今度は神奈川県議会、受動喫煙防止条例修正案を巡って…

松沢知事に対して自民党公明党、県政会の三会派は修正案を出して対抗。

ここで考えるべきことは、

1)可決に対する知事の拒否権にあたる再議の位置づけ
岩手県知事、議場で土下座
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090308
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20090307
この事件で首長の拒否権である再議は一躍知られるようになった!

2)知事が協議の場の設置を要請したことは「委員会の質疑への妨害行為」か

今後の議会は“討論の場”となっていく、これが議会改革の理念である。
そのとき、上の2つのことはしっかりと考えなければならないであろう。

常任委で可決見通し/神奈川県議会 受動喫煙防止の修正案
政治・行政 2009/03/17 カナロコ
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmar0903310/

 県議会で審議中の公共的施設受動喫煙防止条例案について、自民党公明党、県政会の三会派は十六日、飲食店の施設管理者らへの罰則の適用猶予などを盛り込んだ修正案を正式発表した。修正案は十七日の厚生常任委員会で採決の予定。三会派に加え神奈川ネットも賛同する方針で、常任委では可決の見通し。

一方、松沢成文知事は修正案を「罰則が落とされ、実効性がまったくない」と批判。十六日、妥協点の模索を目的に、県議会の榎本与助議長に協議の場の設置を要請した。

修正案が本会議でも可決され、内容に異議のある場合、知事は拒否権にあたる再議を求めることが可能。再議の申し出は県政史上例がないという。

協議の場設置で審議が紛糾/神奈川県の受動喫煙防止条例案
政治・行政 2009/03/17
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmar0903344/

 県議会は十七日、厚生常任委員会を開き、公共的施設受動喫煙防止条例案を審議した。本来は、自民党公明党、県政会の三会派による修正案などを採決する予定だったが、松沢成文知事が修正案の正式提案前の十六日に、妥協点を模索するための協議の場の設置を榎本与助議長に要請したことなどに議会側から反発が上がり、紛糾。審議は大幅に遅れた。十七日深夜、審議を十八日以降に持ち越すことを決めた。

 自民党の牧島功氏は厚生常任委で、議長への要請に加え、知事が十七日に各県議あてに協議の場の設置を要請したことを取り上げ、「委員会の質疑への重大な妨害行為」と批判した。榎本議長は同日、協議の場の設置要請を正式に拒否した。