日陰とビル風の中の超高層マンション街・武蔵小杉駅周辺地区

 まちづくり連絡会の主催「超高層林立の小杉まち歩き」に参加した。
 (まちづくり・環境運動川崎市民連絡会)
   http://www011.upp.so-net.ne.jp/matiren/

 いつも東急・武蔵小杉駅のホームから目の前に見える高さ約200mといわれる超高層マンション。それが一つ立ち、二つ立ちしているうちに、全体が一つの超高層マンション街となって多少見覚えのある付近の風景も一変しているのに気が付いたのはいつ頃であろうか。

 一度、どんなところか見てみようと思っていたが、何となく時間が過ぎていった。そこに丁度案内を頂き、チャンスとばかり参加した。

 なにしろ、案内図(計画図)は現実と将来予定がごっちゃになっているので注意しないと自分がどこにいるのか判らなくなる。なまじ、中途半端に昔のことを知っているとその幻影も脳を邪魔するらしく、イメージが乱される。
http://www.city.kawasaki.jp/50/50zigyo/home/kosugi/kosugi060328/top/top.html

 超高層ビルに囲まれた“街”なかで、回りにちっぽけな植木が植えられた道に立つと、昼頃というのに全くの日陰で、寒い冬風が吹きすさんでいる。マンション建設業者による人工の街、というべきであろうか。

 それでも、東横線目黒線に加えて横須賀線の駅ができるため、地下鉄との乗り入れも含めて都心への通勤はいたって便利である。「都心・超高層オフィスビルー小杉・超高層マンション」が電車で直結されているかのようでもある。

 そうであるから、武蔵小杉という駅も街も特に必要ではなく、X駅でもY街でも、要は他と区別がつく“記号”であれば良いのである。

 武蔵小杉という名称はそのなかに有機的な風景も人のつながりも含まないが、しかし、便利で経済的繁栄を象徴する駅と大企業中心の商業地を形成し、最後は誰も住まなくなった超高層廃墟を残すことになるかもしれない。


川崎市議会基本条制定へ向けて」コーナー
http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/02_00_gikaikihonjyourei.html