「栗山町発・議会基本条例」 公人の友社(2006)

 日本初の議会基本条例を制定した北海道栗山町の橋場議長と学識経験者としてサポートした北海道学園大学法学部の神原教授の合作である。最高のコンビによる分り易い解説になっている。

目次を以下に紹介する。経緯(橋場)と内容(神原)が判る配列になっている。

「栗山町発・議会基本条例」 公人の友社(2006)

なぜ議会基本条例が生まれたか(橋場利勝 北海道栗山町議会議長)

はじめに

1 議会基本条側に至った経緯
(1)議会会改革は実践段階へ
(2)議会報告会を条例化
(3)参考になった条例案要鋼

2 改革の基本は情報公開の徹底
(1)まず議会にカメラを導入
(2)住民の関必と意議が高まる
(3)議会が先導した惰報公開条例
(4)政務綱査費の積極活用

3 協働参画型議会をめざして
(1)議会が行う護会報告会
(2)議会報告会の進め方
(3)本釆の目的に近づく
(4)希望に応じて一般会議

4 議員の政策形成能力の向上
(1)議員の財務知識を磨く
(2)常任委員会の事務審査
(3)修正権も十分に行使
(4)町長提案に七つの条件
(5)議決事件を五つ追加

5 反問権と議会の自由討議
(1)反問権行使で深まる討論
(2)自由討議で争点の明確化

6 自治体議会の進むべき方向
(1)選ぶ側と選ばれる側の責任
(2)最高規範と見直しの規定
(3)標準議会会議規則について

おわりに

最初の議会基本条例を読む(神原勝北海道学園大学法学部教授)

はじめにー栗山町というところ

1 四年半にわたる議会改革
(1)改革を進めた三つの背景
(2)先行改革から基本条例へ

2 議会基本条例の構造と特色
(1)二元代表民主制のイメージ
(2)議会の本質は討論の広場
鄯町民との関係の改革
鄱町長との関係の改革
鄴議員間の関係の改革
(3)議会基本条例の最高の規範性

3 議会改革はなぜ遅れたか
(1)市民、首長、職員との比較
(2)国会と議会ほどこが違うか
鄯機関が担う批判機能
与野党会派と栗山方式

4 議会基本条例の課題と展望
(1)生ける基本条例の条件
(2)自治基本条例への影響
鄯基本条例の原則と課題
鄱栗山町へのさらなる期待

おわりにー実践と理論の出会い

川崎市議会基本条制定へ向けて」コーナー
http://www.k4.dion.ne.jp/~kmk-head/02_00_gikaikihonjyourei.html