水源地の森を学ぶ/相模原の子供たち


 都市の住人の意識として生存基盤は“マネー”である。しかし、実は山村、農村にあることを知る必要がある。

例えば、富山和子女史の生きているシリーズが簡潔に、しかし、歴史意識的に、文学的に描き出している。

 森は生きている―自然と人間 (講談社青い鳥文庫 (76‐3))
 道は生きている―自然と人間 (講談社青い鳥文庫 (76‐2))
 川は生きている―自然と人間 (講談社青い鳥文庫 (76‐1))

筆者のこれまでの言及は以下である。

都市は田舎に依存していることを認識する方法
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080706

地域施策の原点は他地域との「共生」〜川崎市区民会議〜
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080620

以下はカナコロニュース。

水源地の森を学ぶ/相模原市立3小学校の子供たち
子育て・教育 2008/06/19 カナロコ

 相模川流域にある相模原市立三小学校の子供たち約二百四十人が参加する合同授業が十九日、同市津久井町青根の市立青根小学校で行われた。子供たちは学校林に足を運び、「水源地の森」について学んた。

 合同授業は、水源地の現状を知り、水の大切さを考える狙いで、青根小と宮上小(橋本)、串川小(津久井町長竹)が昨年から実施。「上下流域交流事業」として県が支援している。

 青根小の裏にある学校林は樹齢五十年以上のヒノキが中心。森林の手入れやそこに住む生物について学ぶため、県や同小が昨年から整備を続けている。林内には間伐材を利用した眺望デッキがつくられており、四〜六年生は住民から「木を使い、管理することは水を蓄える森を育てることにつながる」という説明を受け、デッキの手触りを確かめたり、丹沢山地の眺望を楽しんだりした。

 子供たちは、昨年に引き続き相模川の水源地も訪れ、土中に浸透した雨水が小川の中からこんこんとわき出る様子も観察した。