都市は田舎に依存していることを認識する方法


 昨日の福島フォーラムでの沼尾波子先生(日本大学)の講演で冒頭印象に残る話があった。
 「ふくしま自治体政策フォーラム」に参加
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20080705

 学生たちに地方交付税の話をしたところ、「そんな再配分の税は(東京)という都会から見て必要ない」との意見が学生たちで多く、焦ったとのことであった。都会の生活が水、食料を始めとして外部に依存しているのに、その感覚が殆どないことに対してである。


 そこで、ゼミの学生たちを率いて福島県の農村で合宿を始めたという。それが学生たちの意識変化だけでなく、色々なアイディアも飛び出て農村地帯の振興、まちの活性化施策に役立っている、という。


 以前、高津区民会議の公募委員に応募した際、

  「地域施策の原点は他地域との「共生」」

 と論じたことがある。

 特に川崎市のような都市では他地域社会との「共生」が「我が地域」生存の原点であり、それを常に確認することが「地域社会」の存在証明となる。
 そこで他地域との共生関係の絆を強化する施策を、例えば環境事業として推進することを提案する。『水源地近傍の「市町村」との定期的交流事業』等。
 
 と論じたのであるが、理解をえられたとも思えない。なにしろ委員は落ちたのであるから。