知の地域づくりと図書館の役割 片山善博氏講演


昨日、川崎市中原市民ホールでの講演「知の地域づくりと図書館の役割」を拝聴した。以下、藪から棒の感想…


そこでともかくも大袈裟だがが、市民の自立をサポートする「知の拠点」としての図書館のミッションに知的衝撃を受けた。将に最近稀にみる創造的な提案である。


私自身今でも市立図書館のお世話になっており、その有用性については疑う余地はないのだが、レファレンスに関しては、都立中央図書館を利用していた。


ところが、今日の話では、市民自治の基盤としての地域図書館、それも地域活動を含めてレファレンス機能の充実がポイントとのことで途中から自分のことに引きつけて聞いてしまった。


地域少年サッカークラブのコーチをし、グラウンドの不公平さ(昔からの野球重視)に問題を感じたことがきっかけで、川崎市の行政及び議会に注文をつける活動をしている。現在、市議会の評価・検証を試み始め、HPも少しずつ充実させている処。


片山氏のNikkei Net或いはガバナンス今月号の小論も読ましていただき、実はガバナンスに連載されている議会改革リポートをある方から紹介されて今月号を読み、それまでの80号すべてを入手しようと思い立った。調べてみると川崎市のバックナンバーは96年からでそれ以前は県図書館からの取り寄せとのこと。国会図書館でコピー依頼の手もあるが、出版元の「ぎょうせい」に問い合わせた処、コピーをすべて送って頂き、お言葉に甘えてしまった解決であった。市立図書館の方は丁寧に対応頂いたので不満はないが、一を聞いて十を知るで、少し質問をしてもらいコピーを揃えるまでのサービスがあれば良いと考えた。


特に市議会の評価・検証のためには情報を集めで開示するだけで、情報を循環させながら判り易く統合し、出来るだけエッセンスを共有する必要がある。一次資料だけですと多くの方が眼を通すことが難しい、また、眼を通したとしても雑然とした印象が残って共有に至らない気がする。


そこで、情報の開示―共有の謳い文句だけでは実は何も出来ず、「情報の統合・循環(繰返し)による(エッセンス)共有化」という処までこなさないと市民自治への寄与にはならないと最近は考えいた。今日の話を伺いながら、情報の統合の部分まで図書館のレファレンスをもとにしたサポートが得られると大いに助かると改めて考えた。


例えば、あるテーマについて具体的な質疑応答に関する資料を検索して内容を整理する、関連する他自治体の情報等を集めて整理する。ここまで全部は無理でしょうが、整理の道筋をデッサンするまでお付き合い願えたら…ちょっと虫が良いかもしれない。


片山氏が別刷りで挙げた「カトリーナ」の件は将に「情報の統合」でこれを他の自治体へ循環し、質疑応答で更に質を上げた統合が可能になるかも。こんな質問がしたくて質問票を提出したが、時間で没になって残念。また、川崎市ではなくても片山氏が講演される際、拝聴させて頂く。