川崎市/横浜市のシャッフル

来年度予算財務省原案で「羽田、成田の空港整備」、「成田ー羽田間の接続」、「横浜港の大型コンテナ船ターミナル整備」が盛り込まれている。これは外向けだが、横浜、羽田に挟まれた我が川崎としては何とかこの流れに乗ってその存在を誇示していかなければならない。海岸当たりの倉庫需要が増えているとの報道があるが、おそらく川崎港の存在は東京港との間で消えて、上げた荷物の処理場として川崎は陸地でビジネスをするのであろうか。


荷物だけではなく、特にアジアとの連携に向けた人的施策が必要である。ハードの整備もさることながら人的交流はすぐにでも出来ることなので、ともかく先手を打って行かなければならないだろう。最近の居酒屋、特にチェーン店では、アジア系の人たちが接客にも、厨房にも多く入っている。しかし、安い労働力として利用するだけでなく、長期的な技術交流も含めて考えていかないと、一過性だけの存在になってしまう恐れがある。


以下は個人的に、なんだか混みそうでいやなのであるが…


一方、内側というと、表題にあるように「相鉄ー東横、JRの直通計画」の予算が確保されている。横浜地下鉄も日吉まで延伸し、東横線へ繋がる。そうすると、日吉ー武蔵小杉ー渋谷、そして渋谷からの新規地下鉄への乗り入れで新宿及び乗り換えで都心へ向かえる。一方、武蔵小杉から目黒線ルートで武蔵小杉ー目黒から地下鉄三田線及び地下鉄線南北線で都心へ乗り入れとなり、更に、湘南新宿ラインが武蔵小杉に新駅を作ることから一気に東横線田園都市線と並んで横浜市のベットタウンからのサラリーマン通勤に活用されていくルートが開かれる。


この段階で川崎市の地下鉄計画も存在するのであろうか。この細長い川崎エリアに南武線と並行させてである。京浜東北線は川崎駅だけの一駅、東横線武蔵小杉駅から横浜寄りは元住吉駅だけの二駅、それも歩いてもさほどの距離もない間隔、田園都市線武蔵溝ノ口駅から横浜寄りは4駅、小田急線は登戸駅から横浜寄りは6駅である。


それよりも川崎市を分断し、横浜市の隣接区もシャッフルして市の構成を見直すべきなのではあるまいか。