“瞬間のコンビネーションプレー” インザーギとカカによる1点目

昨夜のトヨタカップ勝戦、ACミランインザーギの1点目は見事な動きだった。速いドリブルでペナルティエリア左に持ち込み3人のディフェンスに囲まれ、シュートする以外になかったカカだが、そのコースはデフェンスの正面から少し外れた分だけ跳ね返ったボールが目の前に転がった。

その時、二人のディフェンスの間を抜けたスペースを目指したかのようなインザーギの動きだった。カカもその隙間を見逃さず素早くパス。


これぞ、“瞬間のコンビネーションプレー”であった!偶然にもころがったボール。その位置の意味する中味をふたりは瞬間に読みとり、いや、創造したのだ!異なった動きとプレーが見事にシンクロナイズされた。ボールの転がる位置が少しでもずれていたら成り立たなかったプレー、偶然と必然が織りなされたプレー、見事という他はない。


この無意識とも思われる測ったような動きが小柄なインザーギをして世界に君臨するトッププレーヤーにしているのであろう。


一方、カカの隙間を抜くパス。浦和の時のパスもわずかな隙間をタイミング良く抜けるパスによるアシストだった。そしてこの試合3点目のシュートもGKとポストの隙間を突いたものだった。