川崎市の「行財政改革」を視る眼4〜情報開示と情報の循環〜

川崎市の「行財政改革」を視る眼4〜情報開示と情報の循環〜

住民にとっての情報開示は内容とその循環に依存する。
先ず、内容。筆者は半導体製造技術の仕事柄から、情報開示工程を考えてみた。


投入―保管―整理―説明−統合である。


現在の情報開示は投入―保管の状況である。住民から開示請求があればおもむろにみせてあげるという態度。今でも川崎市議会委員会議事録はこの常態で公文書開示請求によって閲覧状態になる。


次に、開示が単なる開示だけではなく、ここで大切なことは少なくとも情報が整理されていることである。これは情報の循環とも深く関連する。実は整理された情報は行政から結構でているし、ホームページにも載っている。例えば、予算説明書はどこの自治体でもパンフとして市役所のコーナーに置いてあるのではないか。しかし、なかなか読まれないし、読んでもそのままひとりの行為で終わってしまう。


住民にとっての課題は“情報の循環”である。これは今まで議論されていない課題のように思える。現状、閉じこめられた情報提供とマスメディアへの「露出」が情報開示になっている。


しかし、整理―説明−統合と進みそれが“情報の循環”と結合することが大切で、ホームページもそのための手段と考えている。現状のネットはブログへ流れ、マスメディアと同じような劇薬タイプを標榜するものが読者を多く得ているようで、それはしかたないとして「統合された情報を住民の間のネットワークで共有」を目標に努力したいと考えている。


マスメディアによる情報露出を誘導する手法は一時的に衝撃を与えることはあっても本質的な認識に到達するのか、疑問なしとはいえない。例えば、大阪市の改革が話題性に富んでいるが、筆者個人(大阪市以外の一般市民)からみると何が進んでいるのか、情報を得るごとに混迷するような感覚である。


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