川崎市新総合計画08−10年度素案1 羅列的視座構造

川崎市新総合計画08−10年度素案1 羅列的視座構造

川崎市の行政計画書である「新総合計画」及び「行財政改革プラン」が次年度更新にあたるため、それぞれの新計画素案が開示され、パブリックコメントが募集されている。“市議会の政策を検証する”ためにもこれを読み込むことは必須であり、また、丁度良い機会でもある。「新総合計画」について筆者なりの理解を示そう。


先ず、基本政策のもとになる基本目標と基本方向である。
目標は「持続可能な市民都市川崎」である。
方向は「1 協働と協調 2 特徴と長所 3 自治と分権」の3点掲げられているが、目標との関連、その順序と方向相互の関連は良く判らない。


「新総合計画」は基本構想と実行計画の2層で構成されている。基本構想の部分は、まちつくりの基本方針としての7つ基本政策が掲げられ、階層構造として30の基本方向、更に90の基本施策へとブレークダウンされていく。その基本施策から実行計画が施策課題、更に事業計画と振り分けられていく。


事業計画は5層目に相当する。何とも奥行きの深い計画である。再度整理すると以下である。


 第1層    第2層    第3層   第4層   第5層
7基本政策―30基本方向―90基本施策―α施策課題―β事業計画


これが市民にとって理解しやすいものかどうか?深遠な哲学を議論するのであれば、これもよかろうかと思うが、市民生活に身近な地方自治体の政策である。


7基本政策―90基本施策―β事業計画、 この程度までは階層を減らすことが出来るであろう。

ここで7基本政策を示すと以下である。すべての政策が「まちづくり」に通じているのである。ということは、「まちづくり」があってもなくても同じことである。即ち、アラビアンナイトの「アリババと盗賊」の話にでてくるように、すべての家に同じ目印をつけてアリババの家を判らなくした賢い聡明な女奴隷モルジアナの話にどこか似ているのである。


基本政策1 安全で快適に暮らすまちづくり
基本政策II  幸せな暮らしを共に支えるまちづくり
基本政策III 人を育て心を育むまちづくり
基本政策IV  環境を守り自然と調和まちづくり
基本政策V  活力にあふれ躍動するまちづくり
基本政策VI  個性と魅力が輝くまちづくり
基本政策VII 参加と協働による市民自治まちづくり


もっともなタイトルが並んでいることがけは良く判るが、その相互関連、優先順位等は何も説明されていない。全体像がまとまっていかず、総花的な印象を受けるだけである。


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探検!地方自治体へ 第33号 07/11/03
川崎市新総合計画;羅列的視座構造による行政計画」

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