川崎市「行財政改革」を視る眼3 〜各レベルでの姿勢〜

川崎市行財政改革」を視る眼3 〜各レベルでの姿勢〜

一昨日、一昨昨日、以下を論じた。今日は“三部作”の最終である。


川崎市の「行財政改革」を視る眼〜改革への諸段階〜
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20071022

川崎市の「行財政改革」を視る眼〜ライフサイクルへの影響〜
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20071023


さて、その姿勢であるが、ごく一部しかみられないが、それでも次のような基準を考える。


トップ 改革の原則適用、自らの利害が関連する部分に対しても忠実か
    天下り、及びその対象となる「配下法人」に対して


ミドル 改革の原則を具体化した個人のアイデアを組織の中で活かす
    個人的意見としては改革論、しかし…「赤提灯現象」か?


現場 サービスに対するモラールを維持し、着実に業務をしているのか
   運営部門は、直接、市民と対峙するため、意識即実践が改善


上記の判断基準から川崎市行政の姿勢をみると、トップ(局長クラスまで)は、やはりしがらみを断ち切れない。配下法人への天下りは目に余る感じである。


3月の定例議会で、その年度目標の「保育待機児童ゼロ」を達成できないことが誰の目にも明らかにもかかわらず、それを認めようとしなかった答弁を行った健康福祉局長もちゃっかりと、どこかに収まっていた。こういうことなら最後に組織のためにだけ頑張った理由もあると、妙に納得させる類である。しかし、保育所を探し回った親からすれば「怒り心頭」の答弁であったことは疑う余地がない。


横浜市大阪市も新聞に書かれていたが、どこも同じようであろうから、川崎市だけを云々しても解決にはならない。ただ、出資法人の中には、経営メタボ症候群(MMS; Management Metabolic Syndrome)の処も多くあるはずで、その体質改善がミッションであることを忘れないようにして頂きたい。


ミドルであるが、付き合いが多いわけではないので必ずしも正確な判断かどうかわからない。個人的に話をすると、それぞれ尤もな話、即ち問題点、課題等は理解しておられる。しかし、それが組織としての人間になると発言がハリネズミ的になり、自ら動きがとれないことになる。
これは十年来変わっていない。他人ごとではないのだが、赤提灯でのサラリーマンの議論と同じようで、管を巻いているだけでトーンがでかいだけに目立つだけで終わっている。ネット社会も一部を除いて「赤提灯化」しているのかもしれない、本稿も含めて。


現場のサービス意識が向上していることは良く判る。最近、窓口で官僚的な対応を受けたことは皆無である。筆者のようなクレーマー的市民が多くなったのかもしれない。モラールを維持することについてはできていると思われる。


旬の話題 「川崎市・自治体」 最新ニュース

07/10/23 生ごみ資源化施設の反対署名が5千人分を超える/鎌倉

参照 2007/6/20 杉並区のエゴによるゴミ戦争〜後遺症が未だに残る〜
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070620


コメントはお気軽に→t_yoshii@hotmail.com へ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こちらもごひいきに
 ホームページ「川崎市政への住民参加」
 メールマガジン「探検!地方自治体へ」

川崎市議会マニフェスト・公約を検証する市民の会」
 メンバー募集!関心をもたれている方、t_yoshii@hotmail.com へ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー