教科書検定の一コマ〔続〕〜教育業界の責任〜

教科書検定の実態として生物教科書では以下のようなことが起こっている。
1)検定の実態は、ほとんど非公開、説明もなく反論できない、法律文書を検定するような視点。
2)また、NGの理由は、不必要である、不正確である、理解しがたい表現、程度を越えている、不適切である、が多い。
それが“三すくみ状態”で、文科省(行政)、大学(執筆者)、高校(使用者)、それに出版社(販売側)も加わって、既存秩序が良くないと知りつつ、行動がとれない。
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070525


これは教育業界全体の責任である。放置しておかないで教科書作成側から文科省へ改善を申し出るべきである。但し、執筆者は大学教授が多いので、まとまりに欠ける。従って、利用者側である高校校長会がまとめるべきであろう。

例えば、知的財産分野には、特許法があるが、特許を審査し、それに特許権を付与することを認めない場合、「拒絶査定」とする。しかし、その理由については限定されており、それに該当するものについてだけ拒絶される(特許法49条)。更に詳細は「審査基準」があり、それが具体論のベースとなる。当然、必要要件を含んでいることが審査されるわけであって、不必要云々は拒絶理由にはなり得ない。教科書検定であっても、教えるべき最低限の内容が含まれていることだけに限るべきではないか。「不正確である、理解しがたい表現」は教科書作成側、利用者側でチェックしていけば、修正出来るであろう。また、「不必要である、程度を越えている、不適切である」余計なお世話であろう。



HP「散歩から探検へ」に“川崎市政との対話”を掲載
  http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
MM「探検!地方自治体へ」で“自治体・川崎市政”を議論
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/melmaga_01.html