ローカルマニフェストのある風景(4)〜川崎市議会議員選挙〜

 以前にポスターに書かれていることを議論した。
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070331

 今日の夜、選挙公報が配布されており、ここで更に詳しくみることが出来た。

 川崎市議会議員選挙は全国でも珍しいローカルマニフェストが掲げられて行われる選挙である。民主党が「川崎市マニフェスト2007」を掲げて選挙戦に臨んだからである。民主党が実際の選挙においてどの程度熱心に「川崎マニフェスト2007」を取り上げるのか、そして、選挙結果にどのように反映されるのか(なかなか、判り難いが)、これも全国的に注目されているはずだ。


 高津区民主党公認候補についてみてみると、
 これまでの選挙カーからの演説或いは連呼並びにポスターと同じように、「川崎マニフェスト2007」を掲げているのは「ほりぞえ候補」ただひとりであった。川崎マニフェスト検討委員であるから、その推進の主体であるはずだ。

 「ほりぞえ候補」の公報は、その基調として「お願い」から「約束」へ、102項目のローカルマニフェストを4年間で実現する、というものである。更に、アプローチとして「行政チェック」、「住民参画」、「情報公開」を掲げている。「102項目」と「アプローチ」が車の両輪として整合されており、方向性も明瞭で、直ぐにでも走れる体制である。

 他のふたりの民主党公認候補である、「かすや候補」と「いわくま候補」は「マ」の字も触れていなかったのは何故であろうか。民主党公認であって、民主党の政策の柱、これ以外にないのであるが、「川崎市マニフェスト2007」を避けて、或いは無視していると受け取られかねない態度は解せないことである。

 例えば「いわくま候補」の公報には、政策の中に“高津(区)”という言葉が何と6箇所でてくる!反面、川崎(市)という言葉は一つもない。いくら選挙区が高津区であっても、川崎市議会議員である。高津区議会選挙じゃないぞ!と半畳を入れたくなる。その見識を疑いせしめるものがあると、読んだ人が思ったとしてもいたしかたあるまい。

 一方、「かすや候補」は議会改革と教育改革を訴え、「発言力で真を問う!」、「あたりまえの市政を行わせてください」としている。「発言力」も「あたりまえの市政」も何を言っているのか、不明瞭で良くわからない表現であるが。


 結局、3名の公報を比較してみると、民主党の掲げた「川崎マニフェスト2007」の推進派「ほりぞえ候補」、それに対する傍観的立場の守旧派「いわくま候補」、「かすや候補」とに分かれことが明瞭である。

 守旧派であってもその掲げる政策が立派なものであれば良いのである。しかし、高津区議会選挙と間違えそうな政策、表現が不明瞭な政策では、心もとないであろう。


 「マニフェスト」により“川崎市政”を一歩、前進させていくことが大切であろう。

 HP「散歩から探検へ」に“川崎市政との対話”を掲載
   http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
 MM「探検!地方自治体へ」で“自治体・川崎市政”を議論
  http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/melmaga_01.html