有権者の目も問われる 北川正恭教授〜川崎市議会議員選挙〜

 「asahi.com 2007年04月04日17時36分」に北川正恭早大マニフェスト研究所長の談話が掲載されていた。北川氏は周知のように、日本の選挙に始めてマニフェストを持ち込んだ元三重県知事である。
http://www2.asahi.com/senkyo2007t/news/TKY200704040247.html


これまでの筆者の考え方と対比させてみよう。
07/03/29 ローカルマニフェスト選挙
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070329
07/04/02 ビジョンがマニフェストを導く
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070402
07/04/03川崎市議会議員選挙での「マニフェスト」の効果と課題
http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070403


 北川氏は、マニフェストの重要性について簡潔に表現している。
先ず、「候補者はマニフェストをつくる。その政策を実施、検証する。次の選挙に生かす。」である。このサイクルを実行することによって、政治・行政が進化していく。


 次に、「政治に「約束=契約」の考え方を持ち込む。契約だから一方の有権者にも責任が出る。どれが本物か、選ぶ側の目が問われる。」 である。これは住民に対するチャレンジである。

 筆者も「07/03/29 ローカルマニフェスト選挙」のなかで、「最初にマニフェストを創るのは、信念をもって立ち上がった議員がいるのか、いないのかの“差”である。即ち、政党としての“差”というよりか、議員個人の“差”が出たというべきである。」と述べた。現状では会派と共に議員もチェックする必要があるのだ。


 更に、「マニフェストというと具体的な数値目標などに目が行きがちだが、最も大切なのは「この街をどうしたい」という理念があるかどうかだ。」である。

 筆者も「07/04/02 ビジョンがマニフェストを導く」のなかで、「そこで大切になるのは、「マニフェスト」全体を貫くビジョンである。別の言葉で言えば、「マニフェスト」を導く方向性である。この違いを見極めることによって、「マニフェスト」を評価することができる。「ビジョンとマニフェスト」は車の両輪である。」と述べた。


 最後に、「議会には議決権も条例制定権もある。マニフェストは議会が政策本位の集団に変わるきっかけとなる。」である。

 筆者も「07/04/03川崎市議会議員選挙での「マニフェスト」の効果と課題」になかで議会としての課題について述べた。


 以上のように北川氏は、今回の統一地方選を「マニフェスト選挙」として位置づけている。筆者自身も北川氏の意見と基本的に同じである。


HP「散歩から探検へ」に“川崎市政との対話”を掲載
  http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
MM「探検!地方自治体へ」で“自治体・川崎市政”を議論
http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/melmaga_01.html