ローカルマニフェスト選挙

　今回の地方選挙の話題もマニフェストである。それが今回、首長選挙だけでなく、議員選挙にも登場してきたことである。特に川崎市は民主党が「川崎市マニフェスト２００７」を掲げて選挙戦に臨んだことで全国的に一躍注目を浴びている。その内容については、既に紹介されているし、マスコミの論評もある。

　これに続いて川崎市の他の会派でもマニフェストを掲げるのかとみていたら、結局、どこもなかった。自民党もマニフェストの内容について批判をしているだろうが、政党として政策を統合するだけの気力をもつ議員は結局いなかったのだ！

　最初にマニフェストを創るのは、信念をもって立ち上がった議員がいるのか、いないのかの“差”である。即ち、政党としての“差”というよりか、議員個人の“差”が出たというべきである。それは民主党の中でもマニフェストに対して温度差があることを意味している。

　従って、出来上がった政策は或る意味で妥協の産物であろう。それをまとめあげた民主党のマニフェスト検討委員会のメンバー諸氏（団長、副団長を除いて青山議員（多摩区、伊藤議員（麻生区）、織田議員（宮前区）、堀添議員（高津区））は別の意味では、先を見ることのできる政治家として評価しても良いと思われる。

　今後は、その信念を持続して活動できるか、否か、が課題である。更に続いて他の地域、他の政党も独自のマニフェストを掲げ、具体的政策を公開していく姿勢を示して欲しいものだ。

「吉井俊夫のＨＰ」に川崎市政関連の論考を掲載。
　　http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
07/02/9以前の川崎市・地方自治関連は下記に掲載。
　　http://blogs.dion.ne.jp/ty9advs/