ローカルマニフェストのある風景〜川崎市議会議員選挙〜

 川崎市市議会議員選挙は、全国でも珍しいローカルマニフェストが掲げられて行われる選挙である。民主党が「川崎市マニフェスト2007」を掲げて選挙戦に臨んだからである。民主党が実際の選挙においてどの程度熱心に「川崎市マニフェスト2007」を取り上げるのか、そして、選挙結果にどのように反映されるのか(なかなか、判り難いが)、これも全国的に注目されているはずだ。

 筆者自身は川崎市高津区在住である。9名定員のところに13名立候補して激戦とのことである。そのうち、民主党3名がどのように「川崎市マニフェスト2007」を説明し、自民党4名が非マニフェストをどのように説明するのか、大いに関心を持っている。
今日は候補者による選挙カーでの演説を聞いたり、選挙カーが家の前の道をゆっくり通過するのに出会ったりした。


 ところが、「マニフェスト」と言ったのは民主党のなかでも「ほりぞえ候補」ただひとりであった。


 民主党の他の2名、「かすや候補」と「いわくま候補」は「マ」の字も触れていなかったのは何故であろうか。


 民主党公認であって、民主党の政策の柱、これ以外にないのであるが、「川崎市マニフェスト2007」を避けて、或いは無視していると受け取られかねない態度は解せないことである。本人にとっても民主党にとっても得にならないと思う。有権者は本人の意図を図りかねるであろうし、民主党の統率力を疑うかもしれないから。

 「ほりぞえ候補」の言葉で印象に残っているのは、「マニフェストの102項目を実現する!」である。しかし、聞く方にとってみれば内容を聞く必要もない。「マニフェスト102項目!」さえ覚えておけば、後はゆっくりいつでもその内容を確かめることができる。その内容がある程度まで具体化されているので、政党の政策として身近に感じて議論できると思えるし、選挙終了後でも更に突っ込める。所謂公約なるものと違うのである。

 「かすや候補」と「いわくま候補」について思い出しても印象的な言葉はない。色々としゃべっているのであるが、なかなか頭に残らない。どうしても一般論、抽象論なってしまうからである。民主党以外の候補との差異も付けにくいのが実際である。


「吉井俊夫のHP」に川崎市政関連の論考を掲載。
  http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
07/02/9以前の川崎市地方自治関連は下記に掲載。
  http://blogs.dion.ne.jp/ty9advs/