神奈川県内自治体の「貯金」220億円減/カナコロ

 夕張市の破産状態からお互いに自治体の借金・貯金が気になる処。下記のニュースは人ごとではないことを示している。

 自治体の「貯金」220億円減/神奈川県内 カナコロ 2007/03/20

 「県内自治体の二〇〇七年度一般会計予算案編成で、県と十五市町が財政調整基金(財調)を取り崩し、全自治体では〇六年度末(見込み)に比べ計二百二十億円も減少する見通しであることが十九日までに、神奈川新聞の調査で分かった。一方、臨時財政対策債の発行総額は約千三百億円に上り、大半の自治体が、財政運営は依然として「厳しい」と受け止めている。」

 ところで、財政調整基金(財調)とは?ここでは愛知県大府市HPから引用させて頂く。住民サービスに「対する考え方の“差”がこういう処ででてくる。
 ほかにも下記のような解説が記載されている自治体は勿論ある。
 
 http://www.city.obu.aichi.jp/main.html
 HP―行政を知ろうー財政―財政用語集・財政数値―基金―財政調整基金
「財調
突発的な災害や緊急を要する経費に備えるために設置される基金です。また決算剰余金(歳入決算額から歳出決算額を差し引き、そこから翌年度に繰り越すべき繰越明許費などの財源を控除したもの。=実質収支)が多い時は多く積み立て、財源不足時に取り崩すという、年度間調整的な役割を果たします。条例により、毎年度の決算剰余金のうち60パーセント以上の額を積み立てています。」

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「財調合計額(各自治体分)
  06年度末 1052億円(05年度末比125億円増)
  07年度末  813億円
  
  県の状況
  …財調から93億円を充てて財源不足を補う
    ここ数年、前年度積立額と取り崩し中止分を翌年度の財源に充てる
    「基金は実質ゼロで、増やす余裕はない」(財政課)
 
 一方、借金は、
 臨時財政対策債:財源不足を補うための「借金」29自治体が発行予定
         →基金取り崩しや赤字債発行で財源を補充
          →増収額を上回る義務的経費の増加が要因
           07年度:地方税収増、国からの交付金廃止
           →実質的な財源規模は小幅な伸び
            団塊世代職員大量退職
            →退職手当・生活保護費など義務的経費増加」


「吉井 俊夫のHP・散歩から探検へ」:川崎市政関連の論考を掲載。
 http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
姉妹編ブログ「備忘録」:07/02/9以前の川崎市政関連の論考はここに掲載。
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