川崎マニュフェスト2007への論評/毎日新聞

 民主党川崎市議団が「川崎マニフェスト2007」を発表(07/01/18)したことについて既にブログで報告した。その特徴は、県内初の地域限定の政策綱領になること、である。

 http://blogs.dion.ne.jp/ty9advs/archives/4940462.html
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070219

 当然話題になってしかるべきだが、マスコミも取り上げる気配はない…と思っていたら、今朝の毎日新聞で議員のマニフェストとして取り上げられた。

 http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20070319ddlk14070189000c.html 

 「議会には予算編成権がないだけに、独自性を出しにくく数値目標も明示しにくい。でも会合を聞いて、身近な政策について有権者との議論を深めるのには役立ちそうだと感じた。いわゆる「公約」よりも拘束力は強まるだろう。」と先ずは好意的な評価である。その上で、「議会改革をもっと大きく取り上げてほしかった。」との本格的な批判がくる。

 議会改革とは何か?民主党島根県連のマニフェストでは、予算を審議・チェックし、条例を制定するという議会の役割を十分に果たしてきたか?との自問、口利きを公開する「公職の議員等からの口利き条例」の制定などを掲げていると述べ、川崎では?

 4年前の選挙から今まで議員提案の政策的条例はゼロ、政務調査費も結局、収支報告書に領収書添付を義務付けるのは5万円以上に限った。と述べ、辛口の批判を展開している。

 筆者自身もこの批判に同意する。行政の監視という機能を果たす役割をどの程度まで推し進めてきたのか、川崎市議会としてまともに答えられる状況ではないようである。


「吉井 俊夫のHP・散歩から探検へ」:川崎市政関連の論考を掲載。
 http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
姉妹編ブログ「備忘録」:07/02/9以前の川崎市政関連の論考はここに掲載。
 http://blogs.dion.ne.jp/ty9advs/