まちを変えてきた主役はコンビニ

 「セブンイレブン」がその名の通り午前7時から午後11時まで店を開いて出現したことは驚きであった。当時、東横線妙蓮寺駅付近に住んでいたが、小売店が少しずつ変わっていくのが目につき始めた。「セブンイレブン」も何屋さんか忘れたが、転身であって、ご夫婦中心に切り盛りしていたはずである。オモチャ屋さんが、「養老の滝」に変わったのも驚きであった。

 それから随分立ったが、昨今のまちづくり三法の成立である。大規模店舗の締め出しを狙ったものではない、とはいうものの、それが含まれていることは疑いようもなく確かである。また、中心市街地活性化とはまちづくりは商店街振興策だけではないというが、それが大きなテーマであることも論をまたない。

 今住んでいる南武線武蔵新城駅付近でも転身コンビニが目立つ。これは日本の都市での一つの商売文化なのかもしれない。その点で、これまで、まちづくり或いはまちの変化に最も貢献したのは、「セブンイレブン」に代表されるコンビニではないかと、ふと考えてしまう。コンビニ以外でもチェーン店の興隆は激しい。

 今日の日経朝刊に“イオンとダイエー”、夕刊に“高齢者に優しいコンビニへ”、の記事が出ていた。これらの民間業界では激しい競争の中で自分たちで知恵を出し、金を出してビジネスを変えていくが、それは結果としてまちを変え、新しいまちづくりをおこなっていることになる。既存の商店街勢力は国に法律を作らせ、国に補助金を出させ、これで一体何をしようとしているのだろうか。


「吉井 俊夫のHP・散歩から探検へ」:川崎市政関連の論考を掲載。
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