「首長提出議案、神奈川県内13市町村で100%原案可決」神奈川新聞

 神奈川新聞(2007/02/27)に「首長提出議案、神奈川県内13市町村で100%原案可決」の記事。
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiifeb544/

 調査も含め、狙いも良く、住民にとって貴重な情報であり、優れた記事である。
 
 川崎市議会もまったく低調である。議会の質疑応答は互いに官僚の作った毒にも薬にもならない作文原稿の棒読みである。もともと議会とは名ばかりで「議員あって議会なし」が地方議会の実態である。「行動するする議会」へ選挙制度も含めて改革しなけでば、住民代表としての機能を果たせないであろう。
 この点については、以下で触れている。
 http://d.hatena.ne.jp/goalhunter/20070216 

 最後に江藤俊昭教授のコメントが掲載されているが、同感である。

 以下、記事のポイント

 県内の34地方議会のうち、2003年からの4年間で、首長提出議案がすべて原案通り可決した議会が13市町村に上ることが26日、神奈川新聞社のアンケート調査で分かった。
 全議会の原案可決率も99.2%と高率で、監視機能をめぐり、議会と行政の関係が問われそうだ。

「数字には表れないが、審議の過程で議会側の意見が取り入れられている」
「市長が議会の意を酌んでくれているのか、修正や否決の必要がなかった」

 最も低率だったのは大磯町の90.2%、前町長は、
「議会との間に町長選にまつわる感情的なしこりがあった」

 山梨学院大学の江藤俊昭教授(地域政治論)のコメント
 「議会のチェック機能が働いていない」、「議会は『公開と討論』が原則。住民の分からないところで調整が行われる慣例を打破しなければ、議会は存在意義を失う」。


「吉井俊夫のHP・散歩から探検へ」:川崎市政関連の論考を掲載。
  http://www.h7.dion.ne.jp/~as-uw/
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  (07/02/9以前の川崎市地方自治関連の論考も掲載)