都会の町の商店街〜武蔵新城駅周辺〜

 筆者は南武線武蔵新城駅近くに住んでいる。ここは武蔵小杉駅から2つ目、逆の武蔵溝ノ口駅の隣で交通の便は良い。どちらへ行っても渋谷に近いのだが、渋谷そのものへ行くのであれば、流石に田園都市線よりは東横線がすいているのでそちらを選ぶ。しかし、さらに都心へ出るのであれば、田園都市線から半蔵門線に直通で入り地下鉄網で行く方が便利である。最近、目蒲線目黒線になり、武蔵小杉駅へ乗り入れ、一方、三田線南北線に直通になったため、地下鉄網へは目黒線が使える。東横線も渋谷止まりではなく、地下鉄に繋がる計画があるという。

 さて、武蔵新城駅多摩川と反対側に狭いバスターミナルがあり、放射上に道が延びている。その道に沿った形で商店街が3つある。また、多摩川側にも道に沿った商店街が2つある。それぞれ別な名前がつけられており、小さな商店街が競っている。

 ただ、本当に競っているのかは疑問。どちらかというと、福引等の催しは商店街単位だが、それはお付き合いの感じで、個々の店がそれぞれ商売している感じで、特に組織立った活動はなさそうである。したがって、繁盛しているのは個々の店ということになる。筆者自身も「八百屋」、「魚屋」、「パン屋」、「酒屋」、「豆腐屋」、「おでんや(ネタ)」、「もつ肉屋」、は行くところが決まっている。「本屋」は文教堂しかないといってよい。あとは、しっかりとした「文房具屋」が欲しいところである。

 こうみると、小さな範囲でのまとまりがあり、多少雑然としているが無計画で作られているわけではない。しかし、個々の商売として戦術はそれぞれあるだろうが、武蔵新城駅周辺がまとまって戦略を練るところまでは及んでいない。都会の町の商店街は「何とか銀座」に代表されるような小さな集団が、華やかなシンボルをまねするかのようして緩く結束している。その中心として小さな駅がバスターミナルを含めて集客の機能を果たしているようだ。

これは多木浩二のいうデプラニングということなのだろうが、これを町づくりに結びつけていくのは、これに見合った方法が必要であろう。

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